(9)アーメン
(9)アーメン
今回の典礼の学びは「アーメン」について分かち合いたいと思います。
何時皆さんは「アーメン」と唱えますか?
祈る前に十字を切って、「父と子と聖霊のみ名によって、アーメン」と唱えます。
ミサの中では「集会祈願」「奉納祈願」「拝領祈願」の終わりに「わたしたちの主イエス・キリストによって」の後「アーメン」と唱えます。
昔、ラテン語のミサの時代。福音朗読の時の冒頭の句が、[Amen Amen dico vobis]「まことにまことにあなたがたに言う(告げる)」
これから朗読される福音は「イエスの確かなみ言葉ですよ」の呼びかけと取ることが出来ます。
「アーメン」と言う言葉は元来はヘブライ語で「まことに たしかに」と言う意味です。それが後に「まことにそのようでありますように」という意味に用いられるようになりました。
「アーメン」はそうした意味を持った言葉なのですが、どこの国でもそれを翻訳しないで、そのまま「アーメン」として用いています。
旧約聖書のネヘミヤ記8章の中で「アーメン」の表現を次のように述べています。
「エズラは人々より高い所にいたので、皆が見守る中でその書を開いた。彼が書を開くと民は皆立ち上がった。エズラが大いなる神、主をたたえると民は皆両手を挙げて、「アーメン、アーメン」と唱和し、ひざまずき、顔を地に伏せて、主を礼拝した」とあります。
「アーメン」と言う言葉に心が込められています。「アーメン」が如何に意味深いものであるかが分かります。
最後に特に皆さんに注意していただきたいのは「聖体拝領」の時の「アーメン」についてです。司祭が一人一人に呼びかける「キリストの体」に対して皆さんは「アーメン」としっかりとした声で答えてください。ここでの「アーメン」はあなたの信仰宣言であることを自覚してほしいと思います。