(8)答唱詩編
(8)答唱詩編
今回は答唱詩編について学びます。
第一朗読が終わり、一同がしばらく沈黙して神の言葉を味わった後、答唱詩編が歌われます。答唱詩編は、「言葉の典礼に欠くことの出来ない部分」であり、会衆の典礼への積極的な参加を促しています。
現在の答唱詩編は、第二バチカン公会議後に改訂されたミサの聖書朗読配分に従っています。答唱詩編で歌われる詩編は第一朗読に併せて選ばれ、朗読された神の言葉を詩編によって味わうことが出来るよう工夫されています。
このように、詩編によって神の言葉に応え、それを味わうことが大切にされているのは、第一朗読と詩編とが密接に結びついているからにほかなりません。
歌い方には次の二種類の方法があります。
一つは、多くの教会で行われているように、観衆が繰り返す答唱句と先唱者による詩編を交互に歌う方法です。この形はできる限り優先させることが勧められています。
もう一つは、答唱句を省いて詩編だけを続けて歌う方法です。
答唱詩編を歌うことが出来ない場合は、詩編を省いてしまうのではなく、「神の言葉を黙想するのに相応しい方法で朗唱する」ことになっています。