2022年9月18日  C年  年間第25主日 典礼について

2022918  C  年間第25主日

第一朗読   アモス84-7

弱い者を金で買い取る人に対する主のことば

答唱詩編   詩編1131+23+47+8

神の名はあまねく世界に輝き、その栄光は天にそびえる。

第二朗読   ①テモテ21-8

祈りをすべての人々のためにささげなさい。神は、すべての人々が救われることを望んでおられる

福音朗読   ルカ161-13

そのとき、1イエスは弟子たちに言われた。「ある金持ちに一人の管理人がいた。この男が主人の財産を無駄遣いしていると、告げ口をする者があった。2そこで、主人は彼を呼びつけて言った。『お前について聞いていることがあるが、どうなのか。会計の報告を出しなさい。もう管理を任せておくわけにはいかない。』3管理人は考えた。『どうしようか。主人はわたしから管理の仕事を取り上げようとしている。土を掘る力もないし、物乞いをするのも恥ずかしい。4そうだ。こうしよう。管理の仕事をやめさせられても、自分を家に迎えてくれるような者たちを作ればいいのだ。』5そこで、管理人は主人に借りのある者を一人一人呼んで、まず最初の人に、『わたしの主人にいくら借りがあるのか』と言った。6『油百バトス』と言うと、管理人は言った。『これがあなたの証文だ。急いで、腰を掛けて、五十バトスと書き直しなさい。』7また別の人には、『あなたは、いくら借りがあるのか』と言った。『小麦百コロス』と言うと、管理人は言った。『これがあなたの証文だ。八十コロスと書き直しなさい。』8主人は、この不正な管理人の抜け目のないやり方をほめた。この世の子らは、自分の仲間に対して、光の子らよりも賢くふるまっている。9そこで、わたしは言っておくが、不正にまみれた富で友達を作りなさい。そうしておけば、金がなくなったとき、あなたがたは永遠の住まいに迎え入れてもらえる。

10ごく小さな事に忠実な者は、大きな事にも忠実である。ごく小さな事に不忠実な者は、大きな事にも不忠実である。11だから、不正にまみれた富について忠実でなければ、だれがあなたがたに本当に価値あるものを任せるだろうか。12また、他人のものについて忠実でなければ、だれがあなたがたのものを与えてくれるだろうか。13どんな召し使いも二人の主人に仕えることはできない。一方を憎んで他方を愛するか、一方に親しんで他方を軽んじるか、どちらかである。あなたがたは、神と富とに仕えることはできない。」

************

神に仕える

きょうの福音の朗読箇所で、イエスは管理人の「不正」を褒め「不正にまみれた富で友達を作りなさい」と言われ、これがこのたとえの理解を難しくしているかと思います。しかし、このたとえを通じて、イエスが、何を、誰を大切にするのかということを問われていると考えてみましょう。

「不正にまみれた富」とは「この世の富」を表しており「神から離れたもの」です。これを自分の手元に蓄えれば蓄えるほど、神から遠ざかり続けることとなります。「神と富とに仕えることはできない」のですから、神に近づくためにはこの世の富から離れる必要があります。この管理人は、自分が管理していた富、実際には自分が搾取しようとしていた利子だと思われますが、これを生活に困りお金を借りた人たちに差し出しました。自分の利益を手放した管理人は神に近づくことができ、それゆえ主人も、これが神の望んでいることだとして、管理人を褒めたのではないでしょうか。

この世の富を神様から預かっているものとして管理しているわたしたちが、それを誰のために使っているか振り返り、最もよい使い道を判断できる知恵が授けられるよう、聖霊の導きを願い、祈りましょう。

Comments are closed.