田園2015年6月号 巻頭言
田園2015年5月号 巻頭言 神様のみ旨に従って
フランシスコ会 有期誓願者 ヨセフ杉浦信之
T主の平和
フランシスコ会の有期誓願者の杉浦です。スギさんと皆さん呼んでくださっているのでその方がよいでしょうか?出身は横浜ですが、長いこと大阪で暮らしていましたので、半分は大阪かもしれません。大学は出してもらっているのですが、好きなように生きてきて、親には本当に申し訳なく思っています。自慢といえば、やりたいように生きてきた私ですが、いつも、私のことを気にかけてくれる人がいたことです。なんの取り柄もない私ですが、そんな意味では幸せな人生を送っているんだなと思っています。人とのつながり、また、それを与えてくださった神様に感謝です。
私は、修道院でお世話になって今年で6年目になります。修練の一年間を除いて後は、全てこの田園調布でお世話になっています。長いようで短い、あっという間だったなあと感じています。そんなことを特に感じたのが、三月の教会学校の卒業式でした。志願者としてお世話になって以来、教会学校のお手伝いをさせて頂いています。最初の年は、一・二年生の担当でした。その時の子供たちが卒業してもう中学生なんですね!びっくりしています。小学生って成長が早いので、あの時のあの子が!!ていう感じです。子供達の成長を見つつ、自分自身を振り返ってみると、あまり成長していないなあ、もう少し、一端のことができればなあ、そんな感じで、まだまだです。40過ぎたら歳を食うばかりで・・・なんていったら怒られますよね!自分を振り返りつつ努力していきたいと思います。
でも、修道院の皆さんは勿論のこと、田園調布教会の皆さんには本当にお世話になっています。いろんな方々とお会いし、教会ってこんなところなんだな、お祈りってこうなんだなということを教えていただきました。スギさんスギさんと声をかけられると嬉しいもんですよ!!最近では杉浦と言われてもピンと来ないんですよね!自分の家って感じですね。こんな私ですが、よそに行けば、ちゃんとしていることもあるんですよ。その分、ここでは好き勝手させていただいています。そうさせて頂いているのは、皆さんがそうさせてくださっているんですね!!本当は感謝しているんですよ。
皆さんにはご迷惑かけていると思います。来たばっかりの頃は、何にも分かっていなかったんですね。今から思い出すと恥ずかしいかぎりです。というのも、私は、修道会の入会のプロセスを全く無視(知らなかったんですが)して入ってきていまして、何か勉強してとか、深いものを感じてとかそういうのではなく、「入りたいからいれて下さい!!」てな具合で、勢いで入って来たんです。確かに、様々な方々との出会いを通して、そのような気持ちになったんですが、「とにかく私はここで生活したいんです」という感じで、新潟の修道院で勝手に生活しはじめました。そんな私を見かねて、志願者として入会しなさいといって頂いたんです。去年から、修道会の召命スタッフをさせて頂いていまして、入会希望の方々とお話するのですが、皆さんちゃんとしてらっしゃるんですね!ホントに。いろいろな修道会の黙想会にでて、何度も面接を重ねて、勉強して・・・それに対して私は、イエス様が好きで、修道院で生活したいなと思えば、修道生活ができると思っていましたので、俺ってバカなのかなあなんて思ってしまいます。今から思い起こせば、恥ずかしい限りです。そんなバカな私を受け入れて下さり、盛り立ててくださり、成長させてくださっている皆さんにホントにお礼をいいます。育てられているんだなあと感じています。
今の私は、被養成者で、一人前ではないのですが、そろそろ、独り立ちしていくということを考えねばならない時期にさしかかっています。おざなりな言い方になりますが、これからどうなっていくのだろうということを、不安と期待をもって考えています。この歳になってこんなことを考えられるなんて幸せですね!!これも神様の導きだと言ってしまえばそれまでなんですが、沢山の方々にそうさせて頂いているのだという気持ちです。これからも、皆さんと一緒に過ごし、お祈りしていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。