2021年5月23日 (B年) 聖霊降臨 典礼について
第一朗読 使徒言行録2・1-11
一同は聖霊に満たされ、話しだした。
答唱詩編 詩編104・1b+24、29+30、31+34
神よ、あなたのいぶきを地のおもてに。
第二朗読 ガラテヤ5・16-25
霊の結ぶ実
福音朗読 ヨハネ15・26-27、16・12-15
そのとき、イエスは弟子たちに言われた。26「わたしが父のもとからあなたがたに遣わそうとしている弁護者、すなわち、父のもとから出る真理の霊が来るとき、その方がわたしについて証しをなさるはずである。27あなたがたも、初めからわたしと一緒にいたのだから、証しをするのである。
12言っておきたいことは、まだたくさんあるが、今、あなたがたには理解できない。13しかし、その方、すなわち、真理の霊が来ると、あなたがたを導いて真理をことごとく悟らせる。その方は、自分から語るのではなく、聞いたことを語り、また、これから起こることをあなたがたに告げるからである。14その方はわたしに栄光を与える。わたしのものを受けて、あなたがたに告げるからである。15父が持っておられるものはすべて、わたしのものである。だから、わたしは、『その方がわたしのものを受けて、あなたがたに告げる』と言ったのである。」
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真理の霊
聖霊が使徒たちに下ったのは、五旬祭の日のことでした。エジプトを脱出したイスラエルの民が、荒れ野を旅して50日後にシナイ山の麓に辿り着き、主と契約を結んで律法を受けたまさに同じ日、キリスト教徒は「新しい契約」「内なる律法」(エレミヤ31・31-34)として、聖霊を受けることになりました。
イエスは、弟子たちがご自身をもっとよく理解し、証しすることができるよう、聖霊に委ねることを望まれました。イエスの言葉の本当の意味を理解するには、言葉に働いている力そのものに触れ、体験することが必要です。聖霊は、私たちがその真意を理解できるよう、日々の状況に照らしてイエスの言葉を思い起こさせ、悟らせて下さいます。イエスは、弟子たちに直接教えを授けられましたが、後の世、すなわち教会の時代には、聖霊がイエスと同じ真理の言葉を使って私たちの共同体に教えを伝え、どのように生きるかを導いて下さるのです。
私たちもイエスの言葉を真に理解し、証しするため、イエスが送って下さる聖霊を、心を開いて受けましょう。