2022年 聖週間と主の過越しの聖なる三日間(主任司祭、典礼委員会)
2022年
カトリック田園調布教会
主任司祭 竹内正美
典礼委員会
聖週間と主の過越しの聖なる三日間
キリストの生涯の救いのわざの中心は、受難と死を通して復活の栄光に移られた「主の過越し」にあります。「聖なる過越しの三日間」は教会暦の一年の中心です。諸事情によりこれらの典礼に参加できない方も、教会で典礼が行なわれていることを思い、それぞれの場所で共にお祈り致しましょう。
[受難の主日] 4月10日
「過越し」の神秘を完成するためにエルサレムに弟子たちとお入りになった主・キリストを思います。群衆が枝をかざして迎えたことを記念して、私たちもそれぞれ枝を手に持って、行列する式が行われます。11時のミサでは、外のフランシスコ像の前で枝の祝福が行われ、その後行列を行います。(本年度は感染予防のため、枝の行列は行いません。)その他のミサでは簡単な入堂を行い、枝の祝福が行なわれます。祝福された枝は各自家に持ち帰り保存して下さい。来年この枝を燃やして「灰の水曜日」の灰をつくります。
聖なる三日間…キリストが死を「過越し」新しい命に移られたことを三日間全体で記念します。
[聖木曜日] 主の晩餐の夕べのミサ 4月14日 午後7時
ミサは最後の晩餐をしのび、聖体の秘跡の制定を特に記念して、必ず夕方に、出来れば共同体の全員が集まり行なわれます。信徒は全員聖体拝領することが理想です。
洗足式・聖体安置式も行われます。(本年度は感染予防のため、洗足式は行いません。)
[聖金曜日] 主の受難 4月15日 午後7時 (大斎・小斎の日)
聖金曜日の典礼はキリストの受難の記念です。午後3時に「十字架の道行」が大聖堂で行なわれます。主の死は「過越し」の途上にあった出来事なので、古来の伝統に基づき、教会は今日ミサを行なわず、主の受難の祭儀が行なわれます。
祭壇には何も飾らず、十字架も、ろうそくも、祭壇布も用いません。聖体拝領は、この祭儀中にのみ信徒に授与されます。(病者はこの限りではありません。)
この祭儀は「ことばの典礼」「十字架の礼拝」「交わりの儀」の3部から成り立ちます。
[復活の主日] 復活の聖なる徹夜祭 4月16日 午後7時
神のために守る徹夜の日とされています。出エジプト記(12・42)ルカ福音書(12・35以下)にあるように、信徒は明かりをともして主の帰りを待ちます。主が死から生命へ移られたこの最も聖なる夜、目を覚ましているのを見出され、洗礼によって新しく生まれた兄弟と共に、主が私たちのために準備された食卓に招かれるのです。
復活徹夜祭は「光の祭儀」「ことばの典礼」「洗礼と堅信」「感謝の典礼」の順で行なわれます。
この典礼の中で洗礼式が行われます。また場合によっては改宗式も同時に行われます。
(本年度は感染予防のため、復活の主日4月17日 13時より洗礼式を行います。)
夜のミサに参加した人は、日中のミサでもう一度聖体拝領をすることが出来ます。