カトリック田園調布教会

第一朗読  創世記9・8-15

わたしは、あなたたちと、そして後に続く子孫と、契約を立てる。

答唱詩編  詩編25・4+5a、8+9、10+14

すべての人の救いを願い、わたしはあなたを待ち望む。

第二朗読  ①ペトロ3・18-22

洗礼は今やあなたがたをも救う。

福音朗読  マルコ1・12-15

そのとき、¹²〝霊〟はイエスを荒れ野に送り出した。¹³イエスは四十日間そこにとどまり、サタンから誘惑を受けられた。その間、野獣と一緒におられたが、天使たちが仕えていた。

¹⁴ヨハネが捕らえられた後、イエスはガリラヤへ行き、神の福音を宣べ伝えて、¹⁵「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」と言われた。

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荒れ野で祈る

毎年、四旬節第1主日の福音は、イエスが荒れ野で悪魔の誘惑を受ける箇所が読まれます。

悪魔の誘惑は、この世の富や名声を得る欲求を喚起し、神から離れるように誘うことです。アダムとエバの時代より人間であれば誰もが経験するもので、イエスが洗礼を受けた直後に悪魔の誘惑を受けたのは、わたしたちと同じ人間としてこの地上に降りてきたこと、わたしたちもその試練に耐えられることを示すためだったのではないでしょうか。

心が神から離れることは神に対する罪です。イエスはご自身がその誘惑を退け、人々に神の国の到来を告げ、悔い改め、心の向きを再び神に向けることを求めます。

現代では物質的にも精神的にも様々な誘惑があり、それに打ち勝つことは難しいかもしれません。また、「荒れ野」で得られるものはわずかですので、少ないものを皆で分け合う必要があります (申命記8・2－6)。しかし、いつくしみ深い神がわたしたちにも聖霊を遣わされ、わたしたちは飢えることがありません。その力により、神に心を向け、より頼むことができます。

洗礼、堅信、初聖体に向けた準備の期間である四旬節という荒れ野を、わたしたち教会がともに歩んでいけるよう、聖霊の導きを願いましょう。