2021年11月14日 (B年) 年間第33主日 典礼について
第一朗読 ダニエル12・1-3
その時には、お前の民は救われる。
答唱詩編 詩編16・5、8、9
しあわせな人、神の恵みを受け、その喜びに生きる人。
第二朗読 ヘブライ10・11-14、18
キリストは唯一の捧げ者によって、聖なる者とされた人たちを永遠に完全なものとなさった。
福音朗読 マルコ13・24-32
そのとき、イエスは弟子たちに言われた。
24「それらの日には、このような苦難の後、太陽は暗くなり、月は光を放たず、25星は空から落ち、天体は揺り動かされる。26そのとき、人の子が大いなる力と栄光を帯びて雲に乗って来るのを、人々は見る。27そのとき、人の子は天使たちを遣わし、地の果てから天の果てまで、彼によって選ばれた人たちを四方から呼び集める。」
28「いちじくの木から教えを学びなさい。枝が柔らかくなり、葉が伸びると、夏の近づいたことが分かる。29それと同じように、あなたがたは、これらのことが起こるのを見たら、人の子が戸口に近づいていると悟りなさい。30はっきり言っておく。これらのことがみな起こるまでは、この時代は決して滅びない。31天地は滅びるが、わたしの言葉は決して滅びない。」
32「その日、その時は、だれも知らない。天使たちも子も知らない。父だけがご存じである。」
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その日、その時
教会暦で年間最後の3つの主日(第32、33主日と王であるキリストの祭日)は「終末主日」と呼ばれ、聖書朗読は、世の終わりの救いの完成に目を向ける内容になっています。特に今日読まれるマルコ福音書には、その性格がはっきりと表れています。
世の終わりが語られるとき、わたしたちの心には恐れや絶望が生まれます。個人の命や財産を失うことに怯え、人類が築き上げたものが失われることに対して希望を失います。しかし、イエスはそれに備えよと言っているわけではありません。イエスは言います。「天地は滅びるが、わたしのことばは決して滅びない」(31節)。そのとき、わたしたちはみことばを信じて、人生の中でやり遂げたこと、そしてみことばに背いて怠ったことのみを携え、再臨されたイエスの前に立つことになります。
おとめマリアにとりつぎを願い求めましょう。わたしたちが常にみことばを頼りに人生を歩み、「その日、その時」がいつ来ても主のみまえに立つ準備ができていますように。