2024年1月8日 B年 主の洗礼 典礼について
第一朗読 イザヤ55・1-11
わたしのもとに来るがよい。聞き従って、魂に命を得よ
答唱詩編 イザヤ12・2,4,5
喜びに心をはずませ、救いの泉から水をくむ
第二朗読 一ヨハネ5・1-9
“霊”と水と血
福音朗読 マルコ1・7-11
7彼はこう宣べ伝えた。「わたしよりも優れた方が、後から来られる。わたしは、かがんでその方の履物のひもを解く値打ちもない。8わたしは水であなたたちに洗礼を授けたが、その方は聖霊で洗礼をお授けになる。」9そのころ、イエスはガリラヤのナザレから来て、ヨルダン川でヨハネから洗礼を受けられた。10水の中から上がるとすぐ、天が裂けて“霊”が鳩のように御自分に降って来るのを、御覧になった。11すると、「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」という声が、天から聞こえた。
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洗礼のたまもの
この日、「主の洗礼」を祝うことで、クリスマスを中心にした待降節、降誕節がしめくくられ、翌日から教会の暦は「年間」に入り、福音を告げるイエスの活動の歩みが記念されて行きます。
この日の福音で、わたしたちは神の国を宣べ伝えるというイエスの使命が、洗礼という驚くべき出来事から始まったことを知り、これを記念することを通して自分自身の洗礼について思い出すよう招かれています。
父なる神は、イエスがご自分の愛するひとり子であり、御心に適うものであると宣言され、天と、聖霊が鳩のように彼に降って来る姿をお見せになります。天地創造のときから働き続け、モーセと民を荒れ野で導いた聖霊がイエスに注がれ、この世における使命を果たすための力を与えます。
聖霊はまた同様に、わたしたちの洗礼の日に御父がわたしたち一人ひとりに与えてくださったたまものでもあり、わたしたちの心の目を真理へと開き、人生を愛の道へと駆り立てるのです。
わたしたちが「父と子と聖霊」の愛をあかししながら、洗礼のたまものへの理解を深め、絶えず活かしていくことができるよう、至聖なるマリアの取り次ぎを願い求めましょう。