2023年5月7日  A年  復活節 第5主日 典礼について

第一朗読   使徒言行録6・1-7

弟子たちは聖霊に満ちた人を七人選んだ。

答唱詩編   詩編33・4+5、6+11、20+21

神の注がれる目は、神をおそれる者に、神の愛に希望をおく者の上に。

第二朗読   ①ペトロ2・4-9

あなたがたは選ばれた民、王の系統を引く祭司である。

福音朗読   ヨハネ14・1-12

そのとき、イエスは弟子たちに言われた。1「心を騒がせるな。神を信じなさい。そして、わたしをも信じなさい。2わたしの父の家には住む所がたくさんある。もしなければ、あなたがたのために場所を用意しに行くと言ったであろうか。3行ってあなたがたのために場所を用意したら、戻って来て、あなたがたをわたしのもとに迎える。こうして、わたしのいる所に、あなたがたもいることになる。4わたしがどこへ行くのか、その道をあなたがたは知っている。」5トマスが言った。「主よ、どこへ行かれるのか、わたしたちには分かりません。どうして、その道を知ることができるでしょうか。」6イエスは言われた。「わたしは道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない。7あなたがたがわたしを知っているなら、わたしの父をも知ることになる。今から、あなたがたは父を知る。いや、既に父を見ている。」8フィリポが「主よ、わたしたちに御父をお示しください。そうすれば満足できます」と言うと、9イエスは言われた。「フィリポ、こんなに長い間一緒にいるのに、わたしが分かっていないのか。わたしを見た者は、父を見たのだ。なぜ、『わたしたちに御父をお示しください』と言うのか。10わたしが父の内におり、父がわたしの内におられることを、信じないのか。わたしがあなたがたに言う言葉は、自分から話しているのではない。わたしの内におられる父が、その業を行っておられるのである。11わたしが父の内におり、父がわたしの内におられると、わたしが言うのを信じなさい。もしそれを信じないなら、業そのものによって信じなさい。12はっきり言っておく。わたしを信じる者は、わたしが行う業を行い、また、もっと大きな業を行うようになる。わたしが父のもとへ行くからである。」

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「わたしは道であり、真理であり、命である」

ヨハネ福音書は、イエスが最後の晩さんの席で、世に遺していく弟子たちに向けて長い説教をしたことを伝えています。今日の朗読箇所は、その最初の部分です。

「わたしは道である」とイエスは語ります。わたしたちは、道路は専門の業者が重機でならし、アスファルトを固めて作るものと考えますが、イエスの時代には、人が何もない荒地を歩いて藪を払い、踏み固めることでようやくできるものでした。イエスが初めて、人として死を越えて御父のもとへ行き、この道を通してくださった。だからイエスは「道」なのです。この道をはずれずにしっかり歩くためには、イエスのことを良く知らなければなりません。だから、イエスは「真理」なのです。この道を通って、御父から永遠の命がもたらされます。だから、イエスは「命」なのです。

「わたしを信じる者は、わたしが行う業を行い」(12節)とイエスがおっしゃっているように、現代のわたしたちに対しては、聖霊がイエスの道を照らし、導き、わたしたちが御父のみこころを実現するための手助けをして下さいます。

聖霊の導きにより頼み、イエスの道を歩むことができるよう、おとめマリアに祈りましょう。

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