2024年3月3日 B年 四旬節第3主日 典礼について

第1朗読 出エジプト20・1-17

律法はモーセを通して与えられた。

答唱詩編  詩編19・8、9、10

主よ、あなたは永遠のいのちのことば。

第2朗読 一コリント1・22-25 

わたしたちは、十字架につけられたキリストを宣べ伝えている。キリストは、ある人々にはつまずかせるものだが、召された者には神の知恵である

福音朗読  ヨハネ2・13-25

13ユダヤ人の過越祭が近づいたので、イエスはエルサレムヘ上って行かれた。14そして、神殿の境内で牛や羊や鳩を売っている者たちと、座って両替をしている者たちを御覧になった。15イエスは縄で鞭を作り、羊や牛をすべて境内から追い出し、両替人の金をまき散らし、その台を倒し、16鳩を売る者たちに言われた。「このような物はここから運び出せ。わたしの父の家を商売の家としてはならない。」17弟子たちは、「あなたの家を思う熱意がわたしを食い尽くす」と書いてあるのを思い出した。18ユダヤ人たちはイエスに、「あなたは、こんなことをするからには、どんなしるしをわたしたちに見せるつもりか」と言った。19イエスは答えて言われた。「この神殿を壊してみよ。三日で建て直してみせる。」20それでユダヤ人たちは、「この神殿は建てるのに四十六年もかかったのに、あなたは三日で建て直すのか」と言った。21イエスの言われる神殿とは、御自分の体のことだったのである。22イエスが死者の中から復活されたとき、弟子たちは、イエスがこう言われたのを思い出し、聖書とイエスの語られた言葉とを信じた。

23イエスは過越祭の間エルサレムにおられたが、そのなさったしるしを見て、多くの人がイエスの名を信じた。24しかし、イエス御自身は彼らを信用されなかった。それは、すべての人のことを知っておられ、25人間についてだれからも証ししてもらう必要がなかったからである。イエスは、何が人間の心の中にあるかをよく知っておられたのである。

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「父の家」に対する私たちの思いとイエスの復活

今日の福音朗読箇所には、考えるべきポイントが2つあります。一つは、神殿がどのような場所であるべきなのかという点、もう一つは、神殿を三日で立て直すことがイエスの復活を表している点です。

14節には、場内で商売をしている人々についての描写があります。これに対してイエスは、聖堂を「父の家」と表現していますが、聖書の中で多く使われている言葉でもあります(「ルカ福音書2・49」など)。一見、イエスの振る舞いには違和感を覚えるかもしれませんが、「父の家」であるのなら、当然の事です。振り返って、わたしたちは聖堂内でどう振舞っているでしょうか。目に見えない御父にお会いするのに相応しい心で聖堂にいるでしょうか。

次に、ユダヤ人の異議にイエスが応じるところで、もう一つのポイントである、「この神殿を壊してみよ。三日で建て直してみせる。」との言葉が出てきます。イエスの言葉を、ユダヤ人は全く理解できません。なぜなら、ユダヤ人が目に見えるものに注目しているのに対し、イエスは目に見えないものについて語っているからです。

わたしたちも目に映るものにとらわれる事なく、目に見えないものを信じて生きることができるよう、聖霊のはたらきを願いましょう。

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