2022年6月5日 C年 聖霊降臨 典礼について
第一朗読 使徒言行録2・1-11
一同は聖霊に満たされ、話しだした。
答唱詩編 詩編104・1b+24、29+30、31+34
神よ、あなたのいぶきを地のおもてに。
第二朗読 ローマ8・8-17
神の霊によって導かれる者は皆、神の子である。
福音朗読 ヨハネ14・15-16、23b-26
そのとき、イエスは弟子たちに言われた。15「あなたがたは、わたしを愛しているならば、わたしの掟を守る。16わたしは父にお願いしよう。父は別の弁護者を遣わして、永遠にあなたがたと一緒にいるようにしてくださる。
23bわたしを愛する人は、わたしの言葉を守る。わたしの父はその人を愛され、父とわたしとはその人のところに行き、一緒に住む。24わたしを愛さない者は、わたしの言葉を守らない。あなたがたが聞いている言葉はわたしのものではなく、わたしをお遣わしになった父のものである。
25わたしは、あなたがたといたときに、これらのことを話した。26しかし、弁護者、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊が、あなたがたにすべてのことを教え、わたしが話したことをことごとく思い起こさせてくださる。」
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聖霊を感じる
今日の第一朗読で読まれる五旬祭の日の出来事(使徒言行録2章)を記念して、わたしたちは聖霊降臨の主日を祝います。聖霊とは何でしょうか。「聖霊」の「聖」は「神の」という意味です。「霊」はギリシア語で「プネウマ」、ヘブライ語で「ルーアッハ」と言い、どちらも「風」や「息」を意味する言葉です。古代の人々は、目に見えない大きな力の働きを感じた時、それを「霊」と呼び、神からの力であれば「聖霊」と呼んだのです。
現代のわたしたちにとっても、聖霊は抽象的、神学的な概念ではなく、日々の生活の中で具体的に感じることができるものです。五旬祭の日の出来事のように、言葉や文化の壁が乗り越えられて、相互の理解と愛が生まれるとき、聖霊の力を感じます。また、弱いわたしたちが神から与えられるミッションを生きようとするとき、不思議な力が支えてくださる、ということを体験します。毎日生活することに必死で、一歩を踏み出せないでいる時、背中をふっと押してくださる神の息を感じることができます。
主に祈ります。教会と世界にあなたの平和の息吹を与えてください。あなたの平和の道具として働けるよう、わたしたちに息を吹きかけてください。