2022年5月8日 C年 復活節 第4主日 典礼について
第一朗読 使徒言行録13・14、43-52
見なさい、私たちは異邦人の方に行く。
答唱詩編 詩編100・1+2、3ab、5
わたしたちは神の民、そのまきばの群れ。
第二朗読 黙示録7・9、14b-17
小羊が彼らの牧者となり、命の水の泉へ導く。
福音朗読 ヨハネ10・27-30
そのとき、イエスは言われた。27「わたしの羊はわたしの声を聞き分ける。わたしは彼らを知っており、彼らはわたしに従う。28わたしは彼らに永遠の命を与える。彼らは決して滅びず、だれも彼らをわたしの手から奪うことはできない。29わたしの父がわたしにくださったものは、すべてのものより偉大であり、だれも父の手から奪うことはできない。30わたしと父とは一つである。」
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羊飼いの声を聞き分ける羊
羊飼いと羊のつながりは、イスラエルの民にとって特別なものだったようです。当時のパレスチナの羊飼いは、夜になると自分の羊を共用の囲いに入れ、狼や盗人から守りました。羊飼いは、自分の羊一匹一匹を見分けることができました。一方羊のほうも、朝になって囲いを出る時、自分の羊飼いを知っていて、ちゃんとついていくのだそうです。
よい羊飼い―イエスのことです―は、わたしたち一人一人の喜びや悲しみ、希望や失望を全てご存じで、長所も短所もあるわたしたちを、あるがままに愛しておられます。羊に例えられるわたしたちは、祈りを通じてイエスが話しかけて下さる声を聞き、その導きに従うよう招かれています。そうして、イエスは「永遠のいのち」、すなわち終わることのない、完全ないのちを与えてくださるのです。この約束以上に強い約束はなく、誰も、そして何もわたしたちを神から引き離すことはできません。
イエスの羊の群れであるわたしたちが、ひたすらイエスの声を聞き、その導きにこたえられるよう、ためらうことなく神の呼びかけにこたえたおとめマリアが助けてくださいますように。