2021年12月19日 (C年) 待降節第4主日 典礼について
第一朗読 ミカ5・1-4a
お前の中から、イスラエルを治める者が出る。
答唱詩編 詩編80・2、3+4、15+16
神よ、わたしに目を注ぎ、強めてください、手をさしのべて。
第二朗読 ヘブライ10・5-10
御覧ください。わたしは来ました。御心を行うために。
福音朗読 ルカ1・39-45
39そのころ、マリアは出かけて、急いで山里に向かい、ユダの町に行った。40そして、ザカリアの家に入ってエリサベトに挨拶した。41マリアの挨拶をエリサベトが聞いたとき、その胎内の子がおどった。エリサベトは聖霊に満たされて、42声高らかに言った。「あなたは女の中で祝福された方です。胎内のお子さまも祝福されています。43わたしの主のお母さまがわたしのところに来てくださるとは、どういうわけでしょう。44あなたの挨拶のお声をわたしが耳にしたとき、胎内の子は喜んでおどりました。45主がおっしゃったことは必ず実現すると信じた方は、なんと幸いでしょう。」
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イエスとの出会いを喜ぶ
主の降誕の直前となる待降節第4主日(C年)には、ルカ福音書1章の「マリアのエリサベト訪問」と呼ばれる箇所が読まれます。これは毎年12月8日の無原罪の聖マリアの祭日に読まれる、「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように」(1章38節)というマリアの言葉に続く物語です。
神の約束の実現をともに待つために、イエスを身ごもったマリアは同じく洗礼者ヨハネを身ごもったエリサベトを訪問します。この二人の出会いは、ヨハネとイエスの出会いでもあり、これを実現した聖霊の働きに、エリザベトの胎内の子も喜びおどります。
エリサベトは、「主がおっしゃったことは必ず実現すると信じた方は、なんと幸いでしょう」とマリアを祝福します。マリアは、主のはしためとしての役割に喜びを見出し、続く46~55節の、神への賛美の歌(マニフィカト)でこれに答え、喜びを分かち合います。
わたしたちも、神にとって大切な、かけがえのない存在であること、わたしの人生には確かに意味があるということを感じ、待降節の残りの日々が、喜びを味わい、祝福を受ける時となるよう、聖母マリアの賛美の言葉に心を合わせて祈りましょう。