2020年12月27日(B年)聖家族 典礼について
第一朗読 創世記15・1-6、21・1-3
あなたから生まれる者が跡を継ぐ
答唱詩編 詩編105・1+2、3b+4+5、6+7+8a+10b
心を尽くして神をたたえ、すべての恵みを心に留めよう。
第二朗読 ヘブライ11・8、11-12、17-19
アブラハム、サラ、イサクの信仰
福音朗読 ルカ2・22-40
22モーセの律法に定められた彼らの清めの期間が過ぎたとき、両親はその子を主に献げるため、エルサレムに連れて行った。
《23それは主の律法に、「初めて生まれる男子は皆、主のために聖別される」と書いてあるからである。24また、主の律法に言われているとおりに、山鳩一つがいか、家鳩の雛二羽をいけにえとして献げるためであった。
25そのとき、エルサレムにシメオンという人がいた。この人は正しい人で信仰があつく、イスラエルの慰められるのを待ち望み、聖霊が彼にとどまっていた。26そして、主が遣わすメシアに会うまでは決して死なない、とのお告げを聖霊から受けていた。27シメオンが〝霊〟に導かれて神殿の境内に入って来たとき、両親は、幼子のために律法の規定どおりにいけにえを献げようとして、イエスを連れて来た。28シメオンは幼子を腕に抱き、神をたたえて言った。
29「主よ、今こそあなたは、お言葉どおり、この僕を安らかに去らせてくださいます。30わたしはこの目であなたの救いを見たからです。31これは万民のために整えてくださった救いで、32異邦人を照らす啓示の光、あなたの民イスラエルの誉れです。」
33父と母は、幼子についてこのように言われたことに驚いていた。34シメオンは彼らを祝福し、母親のマリアに言った。「御覧なさい。この子は、イスラエルの多くの人を倒したり立ち上がらせたりするためにと定められ、また、反対を受けるしるしとして定められています。35――あなた自身も剣で心を刺し貫かれます――多くの人の心にある思いがあらわにされるためです。」
36また、アシェル族のファヌエルの娘で、アンナという女預言者がいた。非常に年をとっていて、若いとき嫁いでから七年間夫と共に暮らしたが、37夫に死に別れ、八十四歳になっていた。彼女は神殿を離れず、断食したり祈ったりして、夜も昼も神に仕えていたが、38そのとき、近づいて来て神を賛美し、エルサレムの救いを待ち望んでいる人々皆に幼子のことを話した。》
39親子は主の律法で定められたことをみな終えたので、自分たちの町であるガリラヤのナザレに帰った。40幼子はたくましく育ち、知恵に満ち、神の恵みに包まれていた。
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家族の絆
今日の福音では、神殿にささげられるイエスをめぐる親子の関係、シメオンの賛歌にみられる年長者と次世代との関係、アンナの生き方にみる夫婦の関係、といった家族間の三つの関係が記されています。
子どもを神殿に献げることは、福音の中で子どもを育てること、すなわち子を両親がゆるぎない信仰をもって「神に献げる」というキリスト者の使命を表しています。
次に、年とった預言者シメオンが登場します。シメオンという名には「神は祈りに耳を傾ける」という意味があり、聖霊に満ちた預言者でした。そこで幼子を見て「異邦人を照らす啓示の光」と言ったのです。シメオンは次世代に信仰、知恵、体験を伝えるという、キリスト者としての生き方を暗示しています。
最後に、アンナという女預言者について書かれています。アンナは、神から与えられた伴侶を神に返した後、昼夜神と共に生きるというキリスト者の生き方を示しています。
今日の福音が、教会と一致し、家族の絆を見直すきっかけとなるよう祈りましょう。
「聖家族の柱なる聖ヨゼフよ、イエスに選ばれたわたしたちを守ってください。私たちが信仰をもって生涯を貫くことができるよう見守ってください。」
聖ヨゼフへの祈りより