2024年7月21日  B年  年間第16主日 典礼について

第一朗読  エレミヤ23・1-6

彼の名は、「主は我らの救い」と呼ばれる。

答唱詩編  詩編23・2+3、4、6

主はわれらの牧者、わたしは乏しいことがない。

第二朗読  エフェソ2・13-18

実に、キリストはわたしたちの平和であります。

福音朗読  マルコ6・30-34

そのとき、30使徒たちはイエスのところに集まって来て、自分たちが行ったことや教えたことを残らず報告した。31イエスは、「さあ、あなたがただけで人里離れた所へ行って、しばらく休むがよい」と言われた。出入りする人が多くて、食事をする暇もなかったからである。32そこで、一同は舟に乗って、自分たちだけで人里離れた所へ行った。33ところが、多くの人々は彼らが出かけて行くのを見て、それと気づき、すべての町からそこへ一斉に駆けつけ、彼らより先に着いた。34イエスは舟から上がり、大勢の群衆を見て、飼い主のいない羊のような有様を深く憐れみ、いろいろと教え始められた。

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牧者であるキリストに倣う

今日の福音箇所は、先週の朗読箇所に続き、イエスによって宣教に遣わされた12人の使徒が再びイエスの元に戻り、宣教の過程で自分たちが行ったことを全てイエスに報告するところから始まります。宣教の過程を全て報告する使徒と、それにじっと耳を傾けるイエスとの強い信頼関係がよく伝わってきます。彼らの話を聞いたあと、イエスは使徒に対して旅の疲れを癒し、休むように伝えます。他方、群衆が押し寄せてきて、それどころではなくなり、続く来週の朗読箇所では、5つのパンと2匹の魚が5千人の胃袋を満たし、それでもなお、12カゴ分が余ったという箇所に繋がります。更にその後すぐ、イエスは強いて弟子たちを舟に乗せ、向こう岸に出発させます。弟子たちの愚痴が聞こえてきそうな慌ただしさですが、一方で、今日の朗読箇所において、使徒たちは久しぶりにイエスとの信頼に満ちた時間を過ごし、深い安らぎを感じて次の使命に向けた力を得たのかもしれません。イエスと使徒との交わりを心に留め、ミサを通じてイエスと共にある時間が、私たちにも安らぎと証する力を与えてくれるよう、聖霊の助けを願いたいと思います。

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