2021年6月13日 (B年) 年間第11主日 典礼について

第一朗読  エゼキエル1722-24

主であるわたしがこれを語り、実行する。

答唱詩編  詩編922+3+413+14+15

たて琴をかなで、楽の音に合わせて、わたしは神をほめうたう。

第二朗読  ②コリント56-10

目に見えるものによらず、信仰によって歩んでいるからです。

福音朗読  マルコ426-34

その時、26イエスは人々に言われた。「神の国は次のようなものである。人が土に種を蒔いて、27夜昼、寝起きしているうちに、種は芽を出して成長するが、どうしてそうなるのか、その人は知らない。28土はひとりでに実を結ばせるのであり、まず茎、次に穂、そしてその穂には豊かな実ができる。29実が熟すと、早速、鎌を入れる。収穫の時が来たからである。」

30更に、イエスは言われた。「神の国を何にたとえようか。どのようなたとえで示そうか。31それは、からし種のようなものである。土に蒔くときには、地上のどんな種よりも小さいが、32蒔くと、成長してどんな野菜よりも大きくなり、葉の陰に空の鳥が巣を作れるほど大きな枝を張る。」

33イエスは、人々の聞く力に応じて、このように多くのたとえで御言葉を語られた。34たとえを用いずに語ることはなかったが、御自分の弟子たちにはひそかにすべてを説明された。

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「神の国の成長」

今日の福音朗読の中で、イエスは二つの短いたとえ話を用いて、神の国とその成長の力強さについて述べています。最初のたとえ話では、神の国は、種の神秘的な成長にたとえられています。神の国はイエスの教えとわざを通してこの世の畑にまかれ、人には理解できない基準に従って自力で成長します。神の働きは目には見えなくても、必ず大きな実りをもたらすので、信頼して待つようにと、私たちは呼びかけられています。

第二のたとえ話の中でイエスは、神の国をからし種にたとえます。からし種の種子は1,2ミリの小さなものですが、成長すると23メートルにもなります。ガリラヤの片隅から始まったイエスの愛が、世界中の人たちを覆いつくすほどの巨木に成長すると仰っているのでしょう。あるいは、私たちの心に蒔かれた福音の種も、初めは小さいけれど、成長すると他の人がその下で憩えるほどの巨木になるということでしょう。

目に見えない神の国の成長を信頼し、その実現のために自らを差し出す謙虚さと勇気を持てるようおとめマリアが助けてくださいますように。

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