2025年12月25日  主の降誕(夜半のミサ) 典礼について

第一朗読  イザヤ9・1-3、5-6

ひとりの男の子がわたしたちに与えられた。

答唱詩編  詩編96・1+2、11+12、9+13

遠く地の果てまで、すべての者が神の救いを見た。

第二朗読  テトス2・11-14

すべての人々に神の恵みが現れた。

福音朗読  ルカ2・1-14

1そのころ、皇帝アウグストゥスから全領土の住民に、登録をせよとの勅令が出た。2これは、キリニウスがシリア州の総督であったときに行われた最初の住民登録である。3人々は皆、登録するためにおのおの自分の町へ旅立った。4ヨセフもダビデの家に属し、その血筋であったので、ガリラヤの町ナザレから、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。5身ごもっていた、いいなずけのマリアと一緒に登録するためである。6ところが、彼らがベツレヘムにいるうちに、マリアは月が満ちて、7初めての子を産み、布にくるんで飼い葉桶に寝かせた。宿屋には彼らの泊まる場所がなかったからである。

8その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた。9すると、主の天使が近づき、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。10天使は言った。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。11今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。12あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」13すると、突然、この天使に天の大軍が加わり、神を賛美して言った。

14「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ。」

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神に栄光、地には平和!

主のご降誕おめでとうございます。

典礼暦全体の中でも、最も喜ばしい日のひとつであるこの日の福音で、ルカはイエス誕生を羊飼いたちに伝える天使の姿を描いています。

イエスは、パレスチナの北部ナザレに住んでいたマリアとヨセフが住民登録のためベツレヘムにいる間に生まれまれました。それは大きな喜びでした。

その喜びを、天使たちは夜通し羊の群れの番をしていた羊飼いたちに伝えます。天使たちは言いました。「この方こそ主メシアである。」「これがあなたがたへのしるしである。」羊飼いにとってどんなに喜びに満ちた言葉だったでしょうか。

この言葉は、わたしたちにも向けられています。わたしたちにとっても、喜ばしい言葉ではないでしょうか。主はわたしたちのためにお生まれになったのです。

ひとり子をこの地上に遣わされた神を賛美しましょう。これこそが、私たちがこの夜に分かち合い、祝い、告げ知らせるよう招かれている喜びです。

今日、この夜、ベツレヘムでお生まれになった主イエス・キリストを迎え入れ、喜びのうちに過ごしていくことができるよう、聖霊の導きを願いましょう。

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