2025年6月29日  聖ペトロ 聖パウロ使徒 典礼について

第一朗読   使徒言行録 12・1-11

今、本当のことが分かった。主がへロデの手からわたしを救い出してくださったのだ。

答唱詩編34・2+3、4+5、7+8

主を仰ぎ見て、光を受けよう。主が訪れる人の顔は輝く。

第二朗読  二テモテ4・6–8、17–18

今や、義の栄冠を受けるばかりです。

福音朗読  マタイ16・13–19

1613イエスは、フィリポ・カイサリア地方に行ったとき、弟子たちに、「人々は、人の子のことを何者だと言っているか」とお尋ねになった。14弟子たちは言った。「『洗礼者ヨハネだ』と言う人も、『エリヤだ』と言う人もいます。ほかに、『エレミヤだ』とか、『預言者の一人だ』と言う人もいます。」15イエスが言われた。「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか。」16シモン・ペトロが、「あなたはメシア、生ける神の子です」と答えた。17すると、イエスはお答えになった。「シモン・バルヨナ、あなたは幸いだ。あなたにこのことを現したのは、人間ではなく、わたしの天の父なのだ。18わたしも言っておく。あなたはペトロ。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる。陰府の力もこれに対抗できない。19わたしはあなたに天の国の鍵を授ける。あなたが地上でつなぐことは、天上でもつながれる。あなたが地上で解くことは、天上でも解かれる。」

************

聖ペトロと聖パウロの使命を受け継ぐ

ペトロは、もともとシモンと言う名の漁師でしたが、イエスの招きに応えて弟子となり、「岩」を意味する「ペトロ」という名を与えられます。復活したイエスの言葉に従ってローマで教会を導きますが、皇帝ネロの迫害により殉教しました。彼が処刑された場所にサン・ピエトロ大聖堂が建てられ、教皇がその使命を受け継いでいます。

パウロは、かつてサウロという名のファリサイ派の熱心なユダヤ教徒で、徹底的にキリスト教徒を迫害していました。しかし、ある日、天から聞こえたイエスの声で回心し、様々な国々を巡り異邦人への宣教に生涯を捧げました。そのパウロも皇帝ネロにより迫害されローマで殉教したと伝えられています。

この二人の使徒の証しと宣教活動が、今日の教会の土台となっています。その功績を記念し、教会では毎年629日を祭日として祝います。今年はこの日が主日と重なりました。

今日の福音では、ペトロが「あなたはメシア」と信仰を告白した場面が読まれます。イエスはこのペトロに対して、「わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる」「わたしはあなたに天の国の鍵を授ける」と語られました。この言葉がペトロを支え、後にパウロを突き動かしたのでしょう。

どんな困難の中でも、迫害から逃げることなくイエスの教えを広め続けた二人の使徒に倣い、わたしたちもイエスの歩んだ道を進んでいくことができるよう、聖霊の照らしを願いましょう。

Comments are closed.