2025年6月1日  C年  主の昇天 典礼について

第一朗読  使徒言行録1・1-11

イエスは彼らが見ているうちに天に上げられた。

答唱詩編  詩編47・2+3、6+7、8+9

主はのぼられた、喜びの叫びのうちに。

第二朗読  ヘブライ9・24-28、10・19-23

キリストは天そのものに入られた。

福音朗読  ルカ24・46-53

そのとき、イエスは弟子たちに言われた。46聖書には「次のように書いてある。『メシアは苦しみを受け、三日目に死者の中から復活する。47また、罪の赦しを得させる悔い改めが、その名によってあらゆる国の人々に宣べ伝えられる』と。エルサレムから始めて、48あなたがたはこれらのことの証人となる。49わたしは、父が約束されたものをあなたがたに送る。高い所からの力に覆われるまでは、都にとどまっていなさい。」

50イエスは、そこから彼らをベタニアの辺りまで連れて行き、手を上げて祝福された。51そして、祝福しながら彼らを離れ、天に上げられた。52彼らはイエスを伏し拝んだ後、大喜びでエルサレムに帰り、53絶えず神殿の境内にいて、神をほめたたえていた。

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復活したイエスはどなたであるのか

今日の福音の箇所は、ルカ福音書の結びにあたります。弟子たちはこれまで数々の奇跡を目にしてきたにもかかわらず、復活したイエスがどなたであるのか、確信を持てませんでした。しかし、イエスが栄光に満ちて天へと上げられるのを目の当たりにしたとき、彼らは初めて、イエスがもはや人間を越えた方、神と同じ高みに立たれる方であることを理解したのです。

この確信を得た弟子たちは、すべてを神に委ね、もはや迫害を恐れて隠れることをやめました。そしてエルサレムへ戻り、「罪の赦しを得させる悔い改めが、キリストの名によってあらゆる国の人々に宣べ伝えられる」(47節)という「良い知らせ」を伝え始めたのです。このイエスの昇天という出来事を境に、使徒たちに引き継がれていくことになるイエスの活動は、福音書の続編として、ルカが使徒言行録の形で伝えています。     

わたしたちはみ言葉を通じて、天へと昇られ、今も生きて共にいてくださるイエス・キリストを知っています。しかし、本当にそれを確信しているでしょうか。弟子たちにならい、イエスの復活の証人として「良い知らせ」を告げ知らせることができるよう、聖霊の助けを願いながら祈りましょう。

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