2025年3月16日 C年 四旬節第2主日 典礼について
第一朗読 創世記15・5-12、17-18
神は忠実なアブラムと契約を結ばれた。
答唱詩編 詩編27・1、4、7+8
神よ、あなたの顔の光をわたしたちの上に照らしてください。
第二朗読 フィリピ3・17-4・1
キリストはわたしたちの体を、御自分の栄光ある体と同じ形に変えてくださる。
福音朗読 ルカ9・28b-36
そのとき、28bイエスは、ペトロ、ヨハネ、およびヤコブを連れて、祈るために山に登られた。29祈っておられるうちに、イエスの顔の様子が変わり、服は真っ白に輝いた。30見ると、二人の人がイエスと語り合っていた。モーセとエリヤである。31二人は栄光に包まれて現れ、イエスがエルサレムで遂げようとしておられる最期について話していた。32ペトロと仲間は、ひどく眠かったが、じっとこらえていると、栄光に輝くイエスと、そばに立っている二人の人が見えた。33その二人がイエスから離れようとしたとき、ペトロがイエスに言った。「先生、わたしたちがここにいるのは、すばらしいことです。仮小屋を三つ建てましょう。一つはあなたのため、一つはモーセのため、もう一つはエリヤのためです。」ペトロは、自分でも何を言っているのか、分からなかったのである。34ペトロがこう言っていると、雲が現れて彼らを覆った。彼らが雲の中に包まれていくので、弟子たちは恐れた。35すると、「これはわたしの子、選ばれた者。これに聞け」と言う声が雲の中から聞こえた。36その声がしたとき、そこにはイエスだけがおられた。弟子たちは沈黙を守り、見たことを当時だれにも話さなかった。
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イエスに従う
四旬節第2主日の今日、福音朗読ではルカ福音書の「主の変容」の場面が読まれます。
この出来事の直前、イエスは弟子たちにご自分の受難を予告されました。しかし弟子たちは、救い主であるイエスが排斥され、殺されるという話を信じることができません。その後、イエスは三人の弟子を連れて山に登ります。山上でイエスが祈っていると、その姿は栄光に輝いて変わり、律法を象徴するモーゼと預言を象徴するエリヤが現れます。この出来事を通じて、御父は受難の先に栄光に輝く復活があること、そしてそれが旧約の完成であることを伝えようとしたのでしょう。しかし、弟子たちはこのことを理解できず、ただイエスの栄光の印をこの世に残したいと願うばかりでした。
そのとき、天から「これはわたしの子、選ばれた者。これに聞け」という声が聞こえます。ここで言われる「聞く」とは、単に耳を傾けることではなく、信じて聞き従うことを意味します。第一朗読でもアブラハムは主の言葉を信じ、主はそれを義と認め、その約束を果たされたのです。
イエスのご変容と御父のみ言葉は、わたしたちがそれぞれの十字架を背負い、苦難の道を歩むことができるように、その先にある栄光に満ちた天の国を示し、イエスに従うよう招いているのです。
四旬節の期間を通して、復活の栄光を信じ、イエスとともに歩むことができるよう、聖霊の導きを願いましょう。