2025年2月2日  主の奉献 典礼について

第一朗読  マラキ3・1-4

わたしは使者を送る。彼はわが前に道を備える。

答唱詩編  詩編

門よ、とびらを開け、永遠の戸よ、上がれ。栄光の王が入る。

第二朗読  ヘブライ2・14-18

イエスはアブラハムの子孫を助けられる。

福音朗読 ルカ2・22-40 △ 2・22-32

222モーセの律法に定められた彼らの清めの期間が過ぎたとき、両親はその子を主に献げるため、エルサレムに連れて行った。23それは主の律法に、「初めて生まれる男子は皆、主のために聖別される」と書いてあるからである。24また、主の律法に言われているとおりに、山鳩一つがいか、家鳩の雛二羽をいけにえとして献げるためであった。

25そのとき、エルサレムにシメオンという人がいた。この人は正しい人で信仰があつく、イスラエルの慰められるのを待ち望み、聖霊が彼にとどまっていた。26そして、主が遣わすメシアに会うまでは決して死なない、とのお告げを聖霊から受けていた。27シメオンが〝霊〟に導かれて神殿の境内に入って来たとき、両親は、幼子のために律法の規定どおりにいけにえを献げようとして、イエスを連れて来た。28シメオンは幼子を腕に抱き、神をたたえて言った。

29「主よ、今こそあなたは、お言葉どおり

この僕を安らかに去らせてくださいます。

30わたしはこの目であなたの救いを見たからです。

31これは万民のために整えてくださった救いで、

32異邦人を照らす啓示の光、あなたの民イスラエルの誉れです。」

33父と母は、幼子についてこのように言われたことに驚いていた。34シメオンは彼らを祝福し、母親のマリアに言った。「御覧なさい。この子は、イスラエルの多くの人を倒したり立ち上がらせたりするためにと定められ、また、反対を受けるしるしとして定められています。35――あなた自身も剣で心を刺し貫かれます――多くの人の心にある思いがあらわにされるためです。」

36また、アシェル族のファヌエルの娘で、アンナという女預言者がいた。非常に年をとっていて、若いとき嫁いでから七年間夫と共に暮らしたが、37夫に死に別れ、八十四歳になっていた。彼女は神殿を離れず、断食したり祈ったりして、夜も昼も神に仕えていたが、38そのとき、近づいて来て神を賛美し、エルサレムの救いを待ち望んでいる人々皆に幼子のことを話した。

39親子は主の律法で定められたことをみな終えたので、自分たちの町であるガリラヤのナザレに帰った。40幼子はたくましく育ち、知恵に満ち、神の恵みに包まれていた。

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神の計画の実現を祝う

「主の奉献」の祝日は、毎年、主の降誕から40日目となる22日に祝われます。今年は主日と重なりましたが、この祝日は「主の祝日」であるため年間主日に優先して祝います。

福音の朗読箇所は、B年の聖家族の祝日と同じで、ヨセフとマリアが律法の定めに従って、イエスを連れてエルサレムの神殿にいけにえを献げに訪れた際の出来事が伝えられています。

両親は、そこで長い間、神の救いの到来を待ち望んでいた二人の年老いた人物に出会います。そのうちの一人であるシメオンは、イエスを抱き、神を賛美し、イエスを「異邦人を照らす啓示の光」だと表しました。イエスによって救いが全世界に広がることを感じとったのでしょう。

もう一人はアンナという女性で、夫と死に別れてから長い間神殿で祈り、神に仕えていました。アンナもイエスを見ると神を賛美し、幼子イエスの誕生、神の計画の実現を皆に伝えました。

イエスは救いをもたらし、神の計画を実現するためにこの世に来られました。私たちも、今日この祝日に、シメオンやアンナと同じようにイエスとの出会いの喜びを味わいましょう。そして、二人のように福音を宣べ伝えることができるよう、聖霊の助けを願いましょう。

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