2025年11月9日ラテラノ教会の献堂 典礼について

第一朗読  エゼキエル 47・1-2、8-9、12

わたしは神殿から流れる水を見た。この水が流れて行くところの人はみな救われた(アンティフォナ “Vidi aquam”

答唱詩編  詩編84・2+3、4、6+7

すべてを治められる神よ、あなたの住まいは麗しい。

第二朗読  ①コリント3・9c-11、16-17

あなたがたは神の神殿である

福音朗読 ヨハネ2・13-22

13ユダヤ人の過越祭が近づいたので、イエスはエルサレムへ上って行かれた。 14そして、神殿の境内で牛や羊や鳩を売っている者たちと、座って両替をしている者たちを御覧になった。15イエスは縄で鞭を作り、羊や牛をすべて境内から追い出し、両替人の金をまき散らし、その台を倒し、16鳩を売る者たちに言われた。「このような物はここから運び出せ。わたしの父の家を商売の家としてはならない。」17弟子たちは、「あなたの家を思う熱意がわたしを食い尽くす」と書いてあるのを思い出した。18ユダヤ人たちはイエスに、「あなたは、こんなことをするからには、どんなしるしをわたしたちに見せるつもりか」と言った。19イエスは答えて言われた。「この神殿を壊してみよ。三日で建て直してみせる。」20それでユダヤ人たちは、「この神殿は建てるのに四十六年もかかったのに、あなたは三日で建て直すのか」と言った。21イエスの言われる神殿とは、御自分の体のことだったのである。22イエスが死者の中から復活されたとき、弟子たちは、イエスがこう言われたのを思い出し、聖書とイエスの語られた言葉とを信じた。

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生ける神殿

119日は「ラテラノ教会献堂」の祝日です。ラテラノ大聖堂はローマ教皇の座が置かれる教会で、「全世界の教会の母」と呼ばれています。この日は、一つの建物を記念するのではなく、全世界に広がるカトリック教会の一致を思い起こす日です。

この日の福音朗読では、イエスが神殿から商人を追い出し、「この神殿を壊してみよ。三日で建て直してみせる」(19)と語られます。ここでの神殿とは、「死んで三日目に復活するイエスの体」のことであり、同時にイエスによって新たにされた神への信仰そのものでもあります。

そして、わたしたち一人ひとりもイエス・キリストの体の一部として、「生ける神殿」なのです。全世界の教会が一致のうちに歩み、わたしたちが自らの心を掃き清めて、一つの信仰の体を形作る神殿として、神の愛を証しすることができますように。

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