2024年12月22日 C年 待降節第4主日
第一朗読 ミカ5・1-4a
お前の中から、イスラエルを治める者が出る。
答唱詩編 詩編80・2、3+4、15+16
神よ、わたしに目を注ぎ、強めてください、手をさしのべて。
第二朗読 ヘブライ10・5-10
御覧ください。わたしは来ました。御心を行うために。
福音朗読 ルカ1・39-45
39そのころ、マリアは出かけて、急いで山里に向かい、ユダの町に行った。40そして、ザカリアの家に入ってエリサベトに挨拶した。41マリアの挨拶をエリサベトが聞いたとき、その胎内の子がおどった。エリサベトは聖霊に満たされて、42声高らかに言った。「あなたは女の中で祝福された方です。胎内のお子さまも祝福されています。43わたしの主のお母さまがわたしのところに来てくださるとは、どういうわけでしょう。44あなたの挨拶のお声をわたしが耳にしたとき、胎内の子は喜んでおどりました。45主がおっしゃったことは必ず実現すると信じた方は、なんと幸いでしょう。」
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神の約束の実現を喜び、分かち合う
クリスマス直前の待降節第4主日のミサでは、イエスの誕生という出来事と直接関係する福音書の箇所が読まれます。今年(C年)はルカ福音書1章の「マリアのエリサベト訪問」と呼ばれる箇所です。これに先立つルカ福音書1章では、洗礼者ヨハネの父ザカリアに天使ガブリエルが現れ、高齢の妻エリサベトが身ごもったという話が伝えられていました(5-25節)。そして、6ヶ月目に同じ天使ガブリエルはおとめマリアに対して、彼女が救い主の母となることを告げます(26-38節)。
天使のお告げを受けたマリアは、エリサベトのもとへ向かいます。この2人の出会いの中に、教会の根本的な姿を見ることができます。世の中の流れの中で、神の約束が確かにわたしたちの中で実現に向かっていることを分かち合い、その喜びを確かめ合うのが、教会という集いなのです。
カトリック教会の「アヴェ・マリアAve Maria」の祈りには、42節のエリサベトの言葉「あなたは女の中で祝福された方です。胎内のお子さまも祝福されています。」が採り入れられています。クリスマスも間近なこの日、アヴェ・マリアの祈りを唱えつつ、わたしたち一人一人に働く神の約束の実現の喜びを分かち合いましょう。