2023年2月26日 A年 四旬節第1主日 典礼について
第一朗読 創世記2・7-9、3・1-7
人間の創造と罪
答唱詩編 詩編51・3+4、5+6cd、12+13
あなたのいぶきを受けて、わたしは新しくなる。
第二朗読 ローマ5・12-19
罪が増したところには、恵みはなおいっそう満ちあふれた。
福音朗読 マタイ4・1-11
そのとき、1イエスは悪魔から誘惑を受けるため、〝霊〟に導かれて荒れ野に行かれた。2そして四十日間、昼も夜も断食した後、空腹を覚えられた。3すると、誘惑する者が来て、イエスに言った。
「神の子なら、これらの石がパンになるように命じたらどうだ。」4イエスはお答えになった。「『人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる』と書いてある。」
5次に、悪魔はイエスを聖なる都に連れて行き、神殿の屋根の端に立たせて、6言った。「神の子なら、飛び降りたらどうだ。『神があなたのために天使たちに命じると、あなたの足が石に打ち当たることのないように、天使たちは手であなたを支える』と書いてある。」7イエスは、「『あなたの神である主を試してはならない』とも書いてある」と言われた。
8更に、悪魔はイエスを非常に高い山に連れて行き、世のすべての国々とその繁栄ぶりを見せて、9「もし、ひれ伏してわたしを拝むなら、これをみんな与えよう」と言った。10すると、イエスは言われた。「退け、サタン。『あなたの神である主を拝み、ただ主に仕えよ』と書いてある。」
11そこで、悪魔は離れ去った。すると、天使たちが来てイエスに仕えた。
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主に立ち返る
復活祭の前、日曜日を除く40日前、22日の灰の水曜日からが四旬節が始まりました。四旬節は復活祭で洗礼を受ける志願者だけではなく、洗礼を受けている信者にとってもキリストの死と復活に預かるための回心の期間です。
その最初の主日の福音では、イエスが40日間、荒れ野で悪魔の誘惑と対峙する箇所が読まれます。霊に導かれ荒れ野に来たイエスに対し、悪魔は石をパンにすることで物質的な欲望に、飛び降り天使に助けてもらうことで肉体を守る欲望に、そして、国々を与えることでこの世の富、名声を得る欲望に誘います。悪魔はこれらの欲望によりイエスを神から遠ざけ自らの支配下に置こうとしているのです。
しかし、イエスはこの問いには答えず、申命記のイスラエルの40年間の荒れ野の旅と関連している筒所を引用することで悪魔を退けます。悪魔に誘惑されたときに神の言葉が助けてくださるよう、私たちも日頃から聖書に親しむことが大切なのです。
四旬節の間、改めて聖書を読み、日々祈り、主に立ち返る生活を送ることができるように、神のみ言葉に従順であった聖母マリアの導きを願いましょう。