2023年12月31日 B年 聖家族 典礼について

第1朗読 創世記15・1-6; 21・1-3

あなたから生まれる者が跡を継ぐ

答唱詩編 詩編105・1+2,3b+4+5,6+7+8a+10b

心を尽くして神をたたえ、すべての恵みを心に留めよう。

第2朗読 ヘブライ11・8,11-12,17-19

アブラハム、サラ、イサクの信仰

福音朗読 ルカ2・22-40 △ 2・22,39-40

222モーセの律法に定められた彼らの清めの期間が過ぎたとき、両親はその子を主に献げるため、エルサレムに連れて行った。23それは主の律法に、「初めて生まれる男子は皆、主のために聖別される」と書いてあるからである。24また、主の律法に言われているとおりに、山鳩一つがいか、家鳩の雛二羽をいけにえとして献げるためであった。

25そのとき、エルサレムにシメオンという人がいた。この人は正しい人で信仰があつく、イスラエルの慰められるのを待ち望み、聖霊が彼にとどまっていた。26そして、主が遣わすメシアに会うまでは決して死なない、とのお告げを聖霊から受けていた。27シメオンが〝霊〟に導かれて神殿の境内に入って来たとき、両親は、幼子のために律法の規定どおりにいけにえを献げようとして、イエスを連れて来た。28シメオンは幼子を腕に抱き、神をたたえて言った。

29「主よ、今こそあなたは、お言葉どおり

この僕を安らかに去らせてくださいます。

30わたしはこの目であなたの救いを見たからです。

31これは万民のために整えてくださった救いで、

32異邦人を照らす啓示の光、あなたの民イスラエルの誉れです。」

33父と母は、幼子についてこのように言われたことに驚いていた。34シメオンは彼らを祝福し、母親のマリアに言った。「御覧なさい。この子は、イスラエルの多くの人を倒したり立ち上がらせたりするためにと定められ、また、反対を受けるしるしとして定められています。35――あなた自身も剣で心を刺し貫かれます――多くの人の心にある思いがあらわにされるためです。」

36また、アシェル族のファヌエルの娘で、アンナという女預言者がいた。非常に年をとっていて、若いとき嫁いでから七年間夫と共に暮らしたが、37夫に死に別れ、八十四歳になっていた。彼女は神殿を離れず、断食したり祈ったりして、夜も昼も神に仕えていたが、38そのとき、近づいて来て神を賛美し、エルサレムの救いを待ち望んでいる人々皆に幼子のことを話した。

39親子は主の律法で定められたことをみな終えたので、自分たちの町であるガリラヤのナザレに帰った。40幼子はたくましく育ち、知恵に満ち、神の恵みに包まれていた。

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聖家族の絆に倣う

主の降誕後の最初の主日となるこの日は聖家族の祝日となり、典礼ではルカ福音書から家族が神殿でいけにえを献げたときの出来事が読まれます。

ヨセフとマリアは主に信頼し、旧約に記されている主の掟を守り、清めの期間を過ごしてからエルサレムの神殿に赴き自分達の大切な幼子を主に委ねました。二人は神に信頼し神の愛を受け、家族が強く結ばれていたからこそ我が子を神に渡すことができたのでしょう。

神殿でこの家族はシメオン、アンナという二人の人物と出会います。この二人は旧約の時代を生き、あつい信仰を持っていました。そして、イエスを見ると救い主がきたことを知り、神を賛美します。イエスの誕生は、この二人の言葉にあるように旧約で示された神の計画でした。

そして、この計画の通りイエスは異邦人を照らすために福音を宣べ伝えます。家族の愛の絆が、外に向けて、国を超えて広がりました。

このように、聖家族は旧約からつながる時間の流れと異邦人に向けた空間の広がりの中で人々に、そして、わたしたちに働きかけています。

わたしたちも聖家族を模範として、愛に満ちた家庭を築き、隣人を照らすことができるように、聖母マリアの導きを願いましょう。

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