2022年5月15日 C年 復活節 第5主日 典礼について

第一朗読  使徒言行録1421b-27

二人は教会の人々を集めて、神が自分たちと共にいて行われたすべてのことを報告した。

答唱詩編  詩編1458+910+1113ab+14

いのちあるすべてのものに、主は食物を恵まれる。

第二朗読  黙示録211-5a

神は人の目の涙をことごとくぬぐいとってくださる。

福音朗読  ヨハネ1331-33a34-35

31さて、ユダが晩餐の広間から出て行くと、イエスは言われた。「今や、人の子は栄光を受けた。神も人の子によって栄光をお受けになった。32神が人の子によって栄光をお受けになったのであれば、神も御自身によって人の子に栄光をお与えになる。しかも、すぐにお与えになる。33子たちよ、いましばらく、わたしはあなたがたと共にいる。34あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。35互いに愛し合うならば、それによってあなたがたがわたしの弟子であることを、皆が知るようになる。」

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イエスがわたしたちを愛された

今日の福音朗読ではヨハネ福音書からイエスが残した最も重要な教えが読まれます。イエスは弟子に「あなたがたに新しい掟を与える」「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい」と言われます。旧約聖書でもレビ記1918節で既に「隣人を愛しなさい」という掟が記されていますが、同じような内容でありながらイエスが「新しい掟」と呼ぶのは「わたしがあなたがたを愛したように」と加えたことによります。「ように」の部分は原文では「理由」や「根拠」も表す言葉が用いられています。つまり「イエスがあなたがたを愛したのだから」「互いに愛し合いなさい」と言われていることに新しさがあるといえるのです。

さらにイエスは「互いに愛し合うならば」「あなたがたがわたしの弟子であることを、皆が知るようになる」と付け加えます。イエスが弟子を愛しているのですから、その弟子は掟を守り互いに愛し合わなければなりません。これにより初めてイエスの弟子であると信じられイエスの教えが広められるのです。

わたしたちも一人ひとりが互いを大切にし、イエスの教えを広めていくことができるよう、聖霊の導きを祈りましょう。

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