2022年12月30日  A年  聖家族 典礼について

第一朗読   シラ32-612-14

主を畏れる人は両親を尊ぶ。

答唱詩編   詩編1282+3ab3cd+5+6a

しあわせな人、神をおそれ、主の道を歩む者。

第二朗読   コロサイ312-21

主における家庭生活について。

福音朗読   マタイ213-1519-23

13占星術の学者たちが帰って行くと、主の天使が夢でヨセフに現れて言った。「起きて、子供とその母親を連れて、エジプトに逃げ、わたしが告げるまで、そこにとどまっていなさい。ヘロデが、この子を探し出して殺そうとしている。」14ヨセフは起きて、夜のうちに幼子とその母を連れてエジプトへ去り、15ヘロデが死ぬまでそこにいた。それは、「わたしは、エジプトからわたしの子を呼び出した」と、主が預言者を通して言われていたことが実現するためであった。

19ヘロデが死ぬと、主の天使がエジプトにいるヨセフに夢で現れて、20言った。「起きて、子供とその母親を連れ、イスラエルの地に行きなさい。この子の命をねらっていた者どもは、死んでしまった。」21そこで、ヨセフは起きて、幼子とその母を連れて、イスラエルの地へ帰って来た。22しかし、アルケラオが父ヘロデの跡を継いでユダヤを支配していると聞き、そこに行くことを恐れた。ところが、夢でお告げがあったので、ガリラヤ地方に引きこもり、23ナザレという町に行って住んだ。「彼はナザレの人と呼ばれる」と、預言者たちを通して言われていたことが実現するためであった。

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聖家族を模範とする

主の降誕の前晩のミサから典礼歴は降誕節に入りました。聖家族の祝日は降誕祭の翌日 26 日から 31 日までの間にある主日と定められていますが、今年のように該当する日がない場合には金曜日、30 日に祝います。

聖家族とはヨゼフとマリア、イエスの家族のことです。一見、平和で温和な家庭を想像しますが、この家族には多くの試練が襲いかかります。イエスが生まれた直後にはヘロデがイエスを探し出して殺そうとし、ヨセフはエジプトに逃れることを決心します。いわば難民です。ヘロデが死んだ後にイスラエルに戻りますが、ヘロデの子が跡を継いでいることを知りナザレに引きこもります。常に襲われる恐怖と隣り合わせの生活ですが、ヨセフには神の計画に従順に従う謙虚さと家族を守ろうとする愛がありました。そして、マリアも夫ヨセフに対する愛があり、イエスには父親ヨセフに対する尊敬の念があり、共に困難な道に従います。相互の信頼があったので、この状況においても家族の中心に平和があったと言えるのでしょう。

新しい年を迎える私たちが、聖家族を模範とした平和な家族を築く力をいただけるよう、聖母マリアの取り次ぎを祈りましょう。

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