2022年1月2日(C年)主の公現 典礼について

第一朗読  イザヤ60・1-6

主の栄光はあなたの上に輝く。

答唱詩編  詩編72・2+4、7+8、10+11、12+13

すべての王はあなたの前にひざをかがめ、すべての国はあなたに仕える。

第二朗読  エフェソ3・2、3b、5-6

今や、異邦人が約束されたものを受け継ぐ者となるということが啓示された。

福音朗読  マタイ2・1-12

1イエスは、ヘロデ王の時代にユダヤのベツレヘムでお生まれになった。そのとき、占星術の学者たちが東の方からエルサレムに来て、2言った。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。」3これを聞いて、ヘロデ王は不安を抱いた。エルサレムの人々も皆、同様であった。4王は民の祭司長たちや律法学者たちを皆集めて、メシアはどこに生まれることになっているのかと問いただした。5彼らは言った。「ユダヤのベツレヘムです。預言者がこう書いています。

6『ユダの地、ベツレヘムよ、お前はユダの指導者たちの中で決していちばん小さいものではない。

お前から指導者が現れ、わたしの民イスラエルの牧者となるからである。』」

7そこで、ヘロデは占星術の学者たちをひそかに呼び寄せ、星の現れた時期を確かめた。8そして、「行って、その子のことを詳しく調べ、見つかったら知らせてくれ。わたしも行って拝もう」と言ってベツレヘムヘ送り出した。9彼らが王の言葉を聞いて出かけると、東方で見た星が先立って進み、ついに幼子のいる場所の上に止まった。10学者たちはその星を見て喜びにあふれた。11家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。12ところが、「ヘロデのところへ帰るな」と夢でお告げがあったので、別の道を通って自分たちの国へ帰って行った。

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現れた光

「公現」はギリシア語ではエピファネイアといい、「突然光が輝き出ること」を意味します。今日は、光によって象徴されるイエスが現れたことを祝う日なのです。この光は、イザヤによって預言されていましたが、誰の目にもとまるようなまぶしい光ではありませんでした。むしろ、一生懸命探し求めていた異教の占星術の学者たちによって、皮肉にも先に見つけられることになりました。ダビデの町ベツレヘムで生まれたイエスは、遠近を問わず全世界の人々に救いをもたらすために来られたのです。

しかしながら、この光であるイエスを受け入れるかどうかは、それぞれの選択にかかっています。ヘロデと律法学者は、ユダヤの王の到来をかたくなに拒絶しました。一方で貧しい羊飼いたちは、無垢な心で目の前の幼子を受け入れました。また、学者たちのように星の光を追い求め、ついに主に辿り着くことができた人々もいました。

ベツレヘムから差し込むイエスの光に照らされ、わたしたちの心も「喜びにあふれ」(10節)ます。その喜びを全ての人に伝えられるよう、聖母マリアが助けてくださいますように。

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