2022年10月16日  C年  年間第29主日 典礼について

第一朗読  出エジプト178-13

モーセが手を上げている間、イスラエルは優勢になった。

答唱詩編  詩編1213+45+67+8

神よ、あなたの顔の光をわたしたちの上に照らしてください。

第二朗読  テモテ314-42

神に仕える人は、どのような善い業をも行うことができるように、十分に整えられる。

福音朗読  ルカ181-8

そのとき、1イエスは、気を落とさずに絶えず祈らなければならないことを教えるために、弟子たちにたとえを話された。2「ある町に、神を畏れず人を人とも思わない裁判官がいた。3ところが、その町に一人のやもめがいて、4裁判官のところに来ては、『相手を裁いて、わたしを守ってください』と言っていた。裁判官は、しばらくの間は取り合おうとしなかった。5しかし、その後に考えた。『自分は神など畏れないし、人を人とも思わない。しかし、あのやもめは、うるさくてかなわないから、彼女のために裁判をしてやろう。さもないと、ひっきりなしにやって来て、わたしをさんざんな目に遭わすにちがいない。』」6それから、主は言われた。「この不正な裁判官の言いぐさを聞きなさい。7まして神は、昼も夜も叫び求めている選ばれた人たちのために裁きを行わずに、彼らをいつまでもほうっておかれることがあろうか。8言っておくが、神は速やかに裁いてくださる。しかし、人の子が来るとき、果たして地上に信仰を見いだすだろうか。」

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絶えず祈り続ける

今日の福音では裁判官に願い続けるやもめのたとえが読まれます。やもめは弱い立場にあり、ひどい目に合わされても、周囲の人は誰も助けてくれず、相手にしてくれない裁判官に対しても、ただ助けを願うことしかできませんでした。

わたしたちも、自分ではどうにもならないことがあったときに神に助けを願うと思いますが、その願いがすぐに実現しなかったとしても、祈り続けることをイエスは求めています。神に祈り、助けを願い、その実現をすべて神に委ねてみましょう。そうすることで生きる力が与えられるはずです。これが信仰なのでしょう。

このように祈りは信仰と強く結びついているので、イエスは祈りを大切にするように弟子に教えます。イエスが再び地上に戻ってきた時に、人々の信仰を見出すことができれば、それは、イエスが教えた通り、わたしたちが祈りを大切にしていたことの証なのです。

自分ではどうしようもない問題が起き、思い通りにいかない日々が続いたとしても、神に信頼し、諦めず粘り強く祈り続けていきましょう。

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