2021年7月4日 (B年) 年間第14主日 典礼について
第一朗読 エゼキエル2・2-5
霊がわたしの中に入り、わたしを自分の足で立たせた。
答唱詩編 詩編116・1+2ad、栄唱
主は豊かなあがないに満ち、いつくしみ深い。
第二朗読 ㋥コリント12・7b-10
わたしの恵みはあなたに十分である。
福音朗読 マルコ6・1-6
そのとき、1イエスは故郷にお帰りになったが、弟子たちも従った。2安息日になったので、イエスは会堂で教え始められた。多くの人々はそれを聞いて、驚いて言った。「この人は、このようなことをどこから得たのだろう。この人が授かった知恵と、その手で行われるこのような奇跡はいったい何か。3この人は、大工ではないか。マリアの息子で、ヤコブ、ヨセ、ユダ、シモンの兄弟ではないか。姉妹たちは、ここで我々と一緒に住んでいるではないか。」このように、人々はイエスにつまずいた。4イエスは、「預言者が敬われないのは、自分の故郷、親戚や家族の間だけである」と言われた。5そこでは、ごくわずかの病人に手を置いていやされただけで、そのほかは何も奇跡を行うことがおできにならなかった。6そして、人々の不信仰に驚かれた。
それから、イエスは付近の村を巡り歩いてお教えになった。
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「弱さを誇る」
先週の福音でイエスは「あなたの信仰があなたを救った」と言われました。今週はその続きとして、イエスが神の御子であることを信じないナザレの人々の不信仰が語られています。ナザレの人々はイエスが大工の子として生まれたことを知っています。そのことがイエスを通じて語られる神のことばを聞く障壁となっています。
イエスはわたしたちとともにおられます。わたしたちの家族、友人の中におられます。その人たちが語ることばはイエスを通じて語られる神のことばかもしれません。目に見える肉体、その肉体から発せられる音声にこだわり、「その人を知っている」「その話は知っている」と終わらせてしまい、その人よりも強く、多くのことを知っているという態度でいては、その向こうにある神の御旨に従うことは難しくなるでしょう。
自分の弱さを認め、自分を低くし、常に「目をあげてあなたを仰ぐ」ことで、真に神のことばを聞くことができるようになります。
神のことばを受け入れることができるように、自分の弱さを認められるように、祈り続けましょう。