2021年4月25日 (B年) 復活節 第4主日 典礼について
第一朗読 使徒言行録4・8-12
ほかのだれによっても、救いは得られない。
答唱詩編 詩編118・1+2、16+17、22+23
きょうこそ神が造られた日、喜び歌え、この日をともに。
第二朗読 ①ヨハネ3・1-2
わたしたちは御子をありのままに見る。
福音朗読 ヨハネ10・11-18
そのとき、イエスは言われた。11「わたしは良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる。12羊飼いでなく、自分の羊を持たない雇い人は、狼が来るのを見ると、羊を置き去りにして逃げる。(狼は羊を奪い、また追い散らす。)13彼は雇い人で、羊のことを心にかけていないからである。14わたしは良い羊飼いである。わたしは自分の羊を知っており、羊もわたしを知っている。15それは、父がわたしを知っておられ、わたしが父を知っているのと同じである。わたしは羊のために命を捨てる。16わたしには、この囲いに入っていないほかの羊もいる。その羊をも導かなければならない。その羊もわたしの声を聞き分ける。こうして、羊は一人の羊飼いに導かれ、一つの群れになる。17わたしは命を、再び受けるために、捨てる。それゆえ、父はわたしを愛してくださる。18だれもわたしから命を奪い取ることはできない。わたしは自分でそれを捨てる。わたしは命を捨てることもでき、それを再び受けることもできる。これは、わたしが父から受けた掟である。」
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羊を知る羊飼い、羊飼いを知る羊
今日の福音は、「羊と羊飼い」のたとえが読まれます。当時パレスチナの羊飼いは、夜になると自分の羊を共用の囲いに入れ、狼や盗人から守りました。羊飼いは、自分の羊一匹一匹を見分けることができました。一方羊のほうも、朝になって囲いを出る時、自分の羊飼いを知っていて、ちゃんとついていくのだそうです。
イエスは、良い羊飼いとして私たち一人ひとりを知っていて下さいます。それは「あなたの命は私にとってあまりにも大切なので、私のすべてをかけてあなたを救うのです」と言って、ご自分の命を投げ出して下さるほどです。
一方私たちの方も、イエスを知るよう招かれています。イエスは、私たちがどのような状況にあっても、たとえ囲いの外にいても、ちゃんと見分けて声をかけて下さいます。その時私たちは、はっきりと「主よ、あなたを知っています」と言って、ついていけるでしょうか。私たちが主に従い、主によって示された新たな道へ踏み出そうという意志をもって生きることができるよう、聖母マリアのとりなしを願いましょう。