2021年1月24日(B年)年間第3主日 典礼について
第一朗読 ヨナ3・1-5、10
ニネベの人々は悪の道を離れた。
答唱詩編 詩編25・4+5a、8+9、10+14
すべての人の救いを願い、わたしはあなたを待ち望む。
第二朗読 ①コリント7・29-31
この世の有様は過ぎ去る。
福音朗読 マルコ1・14-20
14ヨハネが捕らえられた後、イエスはガリラヤヘ行き、神の福音を宣べ伝えて、15「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」と言われた。
16イエスは、ガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、シモンとシモンの兄弟アンデレが湖で網を打っているのを御覧になった。彼らは漁師だった。17イエスは、「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」と言われた。18二人はすぐに網を捨てて従った。19また、少し進んで、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネが、舟の中で網の手入れをしているのを御覧になると、20すぐに彼らをお呼びになった。この二人も父ゼベダイを雇い人たちと一緒に舟に残して、イエスの後について行った。
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神の呼びかけに応える
本日朗読されるマルコ福音書は、イエスが2組4人の漁師を弟子にしたと伝えています。彼らは実にあっさりと生業を捨て、あるいは肉親や同僚を置き去りにして、イエスに付き従っています。また、弟子のほうが先生を見つけて師事を請うのが普通なのに、イエスのほうが弟子を選んでいるのも特徴的です。
「悔い改め」というと、罪を悔い改めることを連想しますが、ギリシア語のもとの意味は「心を変える」です。「福音を信じなさい」の「信じる」は「信頼を置いて自分をゆだねる」ことを意味しています。つまり、仕事や人間関係などの全てのしがらみから心を解き放って、神の国への招きに自分をゆだねていく。その時、神の国は始まるということなのでしょう。
一方で最初の弟子になった4人は、特別優れていて自分たちだけで「悔い改める」ことができたわけではありません。漁師たちがイエスに付き従うことを助けてくださったように、私たちも神の国への招きに応えられるよう、主の助けを祈りたいと思います。