2021年4月18日 (B年) 復活節 第3主日 典礼について

第一朗読  使徒言行録313-1517-19

あなたがたは命への導き手である方を殺してしまったが、神はこの方を死者の中から復活させてくださった。

答唱詩編  詩編423+48+9

神よ、あなたの顔の光を、わたしたちの上に照らしてください。

第二朗読  ①ヨハネ21-5a

イエス・キリストこそ、わたしたちの罪ばかりでなく、全世界の罪を償ういけにえである。

福音朗読  ルカ2435-48

そのとき、エルサレムに戻った35二人の弟子は、道で起こったことや、パンを裂いてくださったときにイエスだと分かった次第を話した。36こういうことを話していると、イエス御自身が彼らの真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と言われた。37彼らは恐れおののき、亡霊を見ているのだと思った。38そこで、イエスは言われた。「なぜ、うろたえているのか。どうして心に疑いを起こすのか。39わたしの手や足を見なさい。まさしくわたしだ。触ってよく見なさい。亡霊には肉も骨もないが、あなたがたに見えるとおり、わたしにはそれがある。」40こう言って、イエスは手と足をお見せになった。41彼らが喜びのあまりまだ信じられず、不思議がっているので、イエスは、「ここに何か食べ物があるか」と言われた。42そこで、焼いた魚を一切れ差し出すと、43イエスはそれを取って、彼らの前で食べられた。

44イエスは言われた。「わたしについてモーセの律法と預言者の書と詩編に書いてある事柄は、必ずすべて実現する。これこそ、まだあなたがたと一緒にいたころ、言っておいたことである。」45そしてイエスは、聖書を悟らせるために彼らの心の目を開いて、46言われた。「次のように書いてある。『メシアは苦しみを受け、三日目に死者の中から復活する。47また、罪の赦しを得させる悔い改めが、その名によってあらゆる国の人々に宣べ伝えられる』と。エルサレムから始めて、48あなたがたはこれらのことの証人となる。」

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イエスの復活を理解する

今日の朗読箇所は、二人の弟子がエマオへの道でイエスに出会い、エルサレムへ戻った直後の話です。二人が興奮して事の次第を話していた正にその時、イエスが彼らの目の前に現れます。亡霊が現れたと恐れおののく弟子たちは、イエスの手足や魚を食べる姿を見て、ようやく生身の肉体をもったイエスであると納得します。

しかし、弟子たちの理解はまだ十分ではありませんでした。また以前のようなイエスとの師弟関係に戻れると考えた弟子はいたことでしょう。あるいはイエスを地上の王とし、ローマ帝国からユダヤを開放しようと考えた者もいたかもしれません。

けれどもイエスは「聖書を悟らせるために彼らの心の目を開いて」(45節)、イエスの復活とそれによる罪の赦しを得させる悔い改めが、あらゆる国に宣べ伝えられることの証人となりなさい、と語ります。そしてこの使命は、私たちにも受け継がれています。復活したイエスが自分たちの中に働いていて、神と一つに結ばれる命を生きているということを日々証しし、主の復活を宣べ伝えましょう!

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