2021年2月17日 灰の水曜日 典礼について

第一朗読  ヨエル212-18

衣を裂くのではなく、お前たちの心を引き裂け

答唱詩編  詩編513+45+6cd

あなたのいぶきを受けて、わたしは新しくなる。

第二朗読  ②コリント520-62

神と和解させていただきなさい。今や恵みの時

福音朗読  マタイ61-616-18

マタイによる福音

そのとき、イエスは弟子たちに言われた。1「見てもらおうとして、人の前で善行をしないように注意しなさい。さもないと、あなたがたの天の父のもとで報いをいただけないことになる。

2だから、あなたは施しをするときには、偽善者たちが人からほめられようと会堂や街角でするように、自分の前でラッパを吹き鳴らしてはならない。はっきりあなたがたに言っておく。彼らは既に報いを受けている。3施しをするときは、右の手のすることを左の手に知らせてはならない。4あなたの施しを人目につかせないためである。そうすれば、隠れたことを見ておられる父が、あなたに報いてくださる。

5祈るときにも、あなたがたは偽善者のようであってはならない。偽善者たちは、人に見てもらおうと、会堂や大通りの角に立って祈りたがる。はっきり言っておく。彼らは既に報いを受けている。6だから、あなたが祈るときは、奥まった自分の部屋に入って戸を閉め、隠れたところにおられるあなたの父に祈りなさい。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父が報いてくださる。

16断食するときには、あなたがたは偽善者のように沈んだ顔つきをしてはならない。偽善者は、断食しているのを人に見てもらおうと、顔を見苦しくする。はっきり言っておく。彼らは既に報いを受けている。17あなたは、断食するとき、頭に油をつけ、顔を洗いなさい。18それは、あなたの断食が人に気づかれず、隠れたところにおられるあなたの父に見ていただくためである。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父が報いてくださる。」

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心の向き

この日から、伝統的に回心の期間とされてきた四旬節が始まります。そしてこの日の福音は「施し、祈り、断食」について教えるイエスの言葉です。現代の教会では「愛の行い、祈り、節制」を、四旬節をとおして行うことを特に薦めています。

イエスはこの「施し、祈り、断食」にせっせと励みなさいと言っているでしょうか? そうではありません。むしろ「施しをする時、私たちの心がどこを向いているか」、「祈るとき、私たちの心がどこを向いているか」を問いかけています。施しをする時、心は苦しんでいる兄弟姉妹に向いているはず、祈るとき、心は神に向いているはずです。断食する時、私たちの心を、この私に食べ物を与え、生かしてくださっている神に向けるべきです。同時に、その食べ物にも事欠いている兄弟姉妹にも心を向けるべきです。

私たちがこの四旬節をとおして、回心と愛のわざに励み、「隠れたことを見ておられる御父」への信仰を強めることができるよう、歩み始めましょう!

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