2020年10月4日(A年)年間 第27主日 典礼について

第一朗読  イザヤ51-7

イスラエルの家は万軍の主のぶどう畑。

答唱詩編  詩編809+1015+1618+19

神よ、わたしに目を注ぎ、強めてください、手をさしのべて。

第二朗読  フィリピ46-9

これらのことを実行しなさい。そうすれば、平和の神はあなたがたと共におられる。

福音朗読  マタイ2133-43

そのとき、イエスは祭司長や民の長老たちに言われた。33「もう一つのたとえを聞きなさい。ある家の主人がぶどう園を作り、垣を巡らし、その中に搾り場を掘り、見張りのやぐらを立て、これを農夫たちに貸して旅に出た。34さて、収穫の時が近づいたとき、収穫を受け取るために、僕たちを農夫たちのところへ送った。35だが、農夫たちはこの僕たちを捕まえ、一人を袋だたきにし、一人を殺し、一人を石で打ち殺した。36また、他の僕たちを前よりも多く送ったが、農夫たちは同じ目に遭わせた。37そこで最後に、『わたしの息子なら敬ってくれるだろう』と言って、主人は自分の息子を送った。38農夫たちは、その息子を見て話し合った。『これは跡取りだ。さあ、殺して、彼の相続財産を我々のものにしよう。』39そして、息子を捕まえ、ぶどう園の外にほうり出して殺してしまった。

40さて、ぶどう園の主人が帰って来たら、この農夫たちをどうするだろうか。」41彼らは言った。「その悪人どもをひどい目に遭わせて殺し、ぶどう園は、季節ごとに収穫を納めるほかの農夫たちに貸すにちがいない。」42イエスは言われた。「聖書にこう書いてあるのを、まだ読んだことがないのか。

『家を建てる者の捨てた石、これが隅の親石となった。これは、主がなさったことで、わたしたちの目には不思議に見える。』

43だから、言っておくが、神の国はあなたたちから取り上げられ、それにふさわしい実を結ぶ民族に与えられる。」

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この日の福音は、ぶどう畑(この世)を農夫(祭司長やファリサイ派の人々)に貸して旅に出た主人(神)と、収穫を受け取るためにやって来たしもべ(預言者)や息子(イエス・キリスト)の物語で、当時のユダヤの指導者たちへの警告として語られたものです。

このたとえは、わたしたちにとっても他人事ではありません。わたしたちが「神から貸し与えられたもの」「管理をゆだねられたもの」、すなわち地球環境や資源、わたしたちが持っている資産、能力や才能、社会的地位、さまざまな特権など、それらは皆、神がわたしたちにゆだねられたものなのではないでしょうか。それをわたしたち人間は、いつの間にか自分勝手に使ってよいものと思い込んでしまっているのではないでしょうか。

わたしたちも、日々の生活の中での行いをとおして、神のために多くの「ふさわしい実」を結ぶ民族の一員となれるよう、聖母マリアの取り次ぎを願いましょう。

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