2023年5月21日 A年 主の昇天 典礼について
第一朗読 使徒言行録1・1-11
イエスは彼らが見ているうちに天に上げられた。
答唱詩編 詩編47・2+3、6+7、8+9
主はのぼられた、喜びの叫びのうちに。
第二朗読 エフェソ1・17-23
神はキリストを天において御自分の右の座に着かせた。
福音朗読 マタイ28・16-20
16そのとき、十一人の弟子たちはガリラヤに行き、イエスが指示しておかれた山に登った。17そして、イエスに会い、ひれ伏した。しかし、疑う者もいた。18イエスは、近寄って来て言われた。「わたしは天と地の一切の権能を授かっている。19だから、あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、20あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」
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「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」
主の昇天の祭日には、A・B・C年とも、それぞれの福音の結びが読まれます。本日は、マタイによる福音書の最後の部分です。
弟子たちはガリラヤヘ行き、「イエスが指示しておかれた山」に登りました。聖書で「山」というと、いつも神との出会いの場でした。わたしたちにとっての教会という場の象徴と言っても良いかもしれません。この場所で、イエスは「あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。(中略)わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」(19-20節)と告げます。イエスが行くようにおっしゃっているのは「ガリラヤ」、つまりはわたしたちの毎日の生活の場です。そして、イエスは天にあげられますが、いつもわたしたちとともにいてくださるとおっしゃっています。それは、みことばと秘跡と聖霊を通じて、常にわたしたちの内と外から語りかけて下さるということです。
与えられた今日という日に、置かれた今の場で、共にいて下さるイエスと出会うことが出来ますように。そして一人でも多くの人を、イエスの弟子にすることができますように。