田園3月号 巻頭言
世の不快の中にも喜びの場所がある 協力司祭 ザベリオイドヤガ神父
逃れられない世界中の不快の中、二〇一三年十一月二十五目(王であるキリストの大祝日)に、突然、人類にとって喜び、希望と美を愛する素晴らしい方が産み出されたのです。
この方こそ現在の教皇フランシスコです。公に、彼の手から出た最初の使徒的勧告の回勅は「福音の喜び」です。
非常に素晴らしい文章であり、少々長いですが、価値があります。フランシスコの愛、知恵、経験、知識の広さ、深さ、高さがはっきり見えます。
それに並行して、現代の教会の有様や取るべき姿勢もよく描かれています。
是非とも皆様方に読んでいただきたい。
彼について書かれた幾つかの本や、多くの雑誌を読んでみました。楽しい!無駄な事や言葉が見当たりませんでした。これから二回の巻頭言で、パパ様の事を少しでも、皆さんと分かち合いたく、彼の回勅「福音の喜び」を少しまとめて書くことにします。
「福音の喜び」と呼ばれる回勅、完徳は、それこそ「福音の喜び」をはじめ、互いの出会い、近さ、憐み、貧しさ、美、柔らかさ、優しさ、温かさなどの「革命」の垂訓と呼ばれるようになったのです。教皇に選ばれて「フランシスコ」という名前を付け てもらって、慌しく作られた白い教皇の洋服を着て、ヴァチカンのバルコニーに出た途端から、世界中の注目を集め、驚きや感動を一身に浴びてきたのです。しかもこの驚きは一時的に留まらず、教皇に選ばれた瞬間から今日にいたるまで続いて来ました。
ヴァチカン専門の新聞記者によると、パパフランシスコに色々な批判を飛ばす厳しくて「熱心な方々」の間においてもパパフランシスコの人気は益々広がっているそうです。
教皇フランシスコのメッセージは幅広くて深いメッセージなのです。まず言うべき事は、教皇フランシスコの価値観は、話によると、全世界の資本主義に強く挑戦して、穏やかな話や態度を取りながらも、遠慮なしに、真正面に訴えているという事です。
彼は完全に貧しい人々と優先的に付き合う。彼は、三分の二の人々の飢え死を許せません! だからこそ世界を指導している政治家をはじめ、全ての人々に大自然を勝 手に貪らないで「皆の母」として尊敬し愛すべき事を伝えています。
彼は何回も繰り返す「現代の社会が世間的な価値観や幸せのイメージを変えられない限り、真の幸せは訪れません。
又、現代の技術的な社会が生み出す娯楽の安っぽい幸せや楽しさでは真の喜びを生み出せない。娯楽や不快は感情や感覚によるものであるが、本当の喜びは心の泉から来るものです。」
何と言っても、フランシスコの引力、更に、喜びのメッセージはとこに見出すのでしょうか?多くの人の返事は決まって「彼の性格」と簡単に返事するかもしれませんが、彼の色々な本や彼についての記事、彼の行動などを見ると、例え性格の影響が強くとも、それに勝る動機があります。それは、他でもなく、彼のキリストヘの深くて、愛に満ちた憐みです。
誰かが言われた「パパフランシスコは憐みのパパ様である」だからこそ、彼の喜びは憐みとキリストの愛情から来る賜物です。彼は、相手が誰であっても、大きな微笑で近付き、相手の顔さえ見ないで、人を深く抱き締めて、誰とでも出会う。
彼のメッセージの中で「出会い」という課題は深く刻まれてます。この出会い方はイエス様御自身から学んだものであります。だからこそ、一人一人を大事にして、心をポケットに隠さないで、手に取って、温かく人と出会おうとされています。
ある有名な方が言われた「フランシスコパパ様はキリストと親しく出会って、温かい出会いの証を立てる教皇である。」話によると、教皇フランシスコの出会い方のおかげて、ヨーロッパで、長い間教会から離れていた多くの信者が又教会に喜んで通うようなった。
日本でも私たちの付き合い方や出会い方で教会を再び変えるようにできたら、いかがでしょうか?
神に感謝! (次月に続きます)