田園2023年1月号 巻頭言
田園2023年1月号 巻頭言
信徒の皆様 新年 明けまして おめでとうございます。
ドミニコ竹内正美
この一年を通して皆様、お一人おひとりが主イエス・キリストの祝福で満たされますようにお祈り致します。
私たちは昨年11月27日 待降節第一主日(A年)から「新しいミサ典礼文」が使用されることになりました。長年体に染みついたこれまでの言葉が口をついて出てくるのではと案じつつ、当面は信徒も司祭も皆、典礼文をしっかり見ながら、と言うことになりそうです。
カトリック田園調布教会の現状を振り返って見ることに致します。
2020年2月頃から始まったコロナウイルス感染はほぼ3年近くになりました。この三年間、信徒の皆さんは小教区の感染対策にご協力を頂き、大過なく過ごすことができました。皆様に深く感謝致します。東京教区は2022年6月25日以降における「ステージ2の対応の指針」を原則とし、カトリック田園調布教会でもその指針に対応して参りました。
この三年間、コロナウイルス感染対策のため教会活動が制限されました。即ち、日曜学校、中高生会、侍者会、聖歌隊、要理勉強会、聖書勉強会、地区集会、コーヒーサンデーの会、等々。
この三年間、高齢の方・基礎疾患のある方はご自宅でお祈りくださるように呼びかけています。主日のミサに与かる義務は、体調に関する事情のある方には引き続いて免除されています。教会活動の休止で信徒の交わりが希薄になり、あの方はどうしているかしら?体調は如何かしら?コロナ感染大丈夫かしら?と皆さん気遣っているのではないでしょうか?
私たちにとって、「人と人との交わり」が如何に大切であるか。コロナウイルス感染を通して痛感したのではないでしょうか。何故なら、人の暖かさ、親切、優しさ、希望、勇気、愛の交わりが閉ざされることになるからです。
信仰生活においては如何でしたか?人と人との交流が激減した中で、イエス様が仰った「わたしは世の終わりまで、いつもあなたたちと共にいる」という頼もしい神様の計らいに気付かされたのではないでしょうか?
私自身、司牧者としての体験は、秘跡を待ち望んでいる多くの病人の自宅訪問、病院への患者訪問が「面会謝絶」で叶わなかったことです。病人自身が本当に残念がっていたのではないかと考えますと、本当に申し訳ないという心でいっぱいです。
今年こそは、コロナウイルス感染状況を見つめながら、教会活動を徐々に再開できるように準備して行こうと考えています。
信徒の皆様も無理することなく、自分の健康状態を考慮し、参加するようにして下さい。
※ 「田園」2023年1月号はこちらからご覧ください。