田園2020年4月号 巻頭言

田園2020年4月号 巻頭言

死のとげを取り去ってくださった方

協力司祭 トマス小平正寿神父

 

皆様、主のご復活、おめでとうございます。

私たちが避けて通れないものの一つに「人間の死」があります。

スイスのキリスト者であり、医師であるポール・テイーリッヒの著作の中の一つに「強い人・弱い人」というのがありますが、その中でいろいろな角度から思索をめぐらしています。

しかし、人間であれば誰でも「死」にたいしては恐怖や不安値を抱くのではないでしょうか。

イエス様もこれから自分の上に降りかかる死を前にしてゲッセマニの園で血の汗を滴らせるほど苦しみ祈りました。

そして「み旨のままに」と受け入れたのでキリストの死は勝利をもたらし、罪の赦しと永遠の命と贖いを全人類にもたらしました。

これについて聖書は「死は勝利にのまれた。死よ、お前の勝利はどこにあるのか。死よ、お前のとげはどこにあるのか」と述べています(1コリント15:55)。

キリストは「死のとげ」を取り去ってくださいました。

この復活節に特に、キリストの十字架の勝利を敬い、愛しましょう。

全教会とともに、病人など、苦しむ人々のために祈り、彼らを励まし支えましょう。

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