田園2019年7月号 巻頭言

田園2019年7月号 巻頭言

 

多様性における一致

主任司祭 ドミニコ竹内正美神父

 

2018年5月20日聖霊降臨の主日にタルチシオ菊地功大司教様は東京教区の信徒の皆さんに次のように述べています。

「多様性における一致をモットーに掲げて、私は2017年12月に東京大司教として着座いたしました。私たちの東京教区は、社会の中における単なる組織体ではなく、キリストの体を共に形作る信仰共同体です。しかも、この信仰共同体はキリストによる宣教命令を受けているのですから、現代社会の直中にあって福音宣教共同体として共存しなければなりません。教区を共に形作っているそれぞれの教会共同体が福音に生き、御言葉と御聖体のうちに現存される主イエスと喜びをもって歩みを共にするときはじめて、全体としての教区共同体は福音に生かされた宣教共同体となります。

そのために、それぞれの教会共同体が自らの多様性に目覚め、その自覚のうちに全体として一致しようとすることが不可欠です」と、述べられました。

タルチシオ菊地功大司教様は宣敦司牧方針策定のために考えたい課題が10項目掲げてあります。皆さんは「東京教区NEWS」ですでにお読みになったと思います。

タルチシオ菊地功大司教様は今年の3月1日の「東京教区NEWS」で、10項目の課題について「小教区で共同体として意見交換し、提言を作成してください」との依頼がありました。

早速、教会委員のメンバーで何度も何度も話し合いを持ち、その努力のお蔭で、一つの結論に至りました。それは、5月12日の信徒連絡会の時、皆さんに配布いたしましたし、信徒会館の受付前に置いてあります。当教会の信徒の皆さんに、これからの取り組みが提案されていますので、是非、ご一読ください。

「多様性における一致」を理解するのに、大きな助けとなる聖書の箇所を紹介いたします。

コリントの信徒への第一の手紙12章12節から31節で「一つの体、多くの部分」のタイトルで多様性における一致へと私たちを導いてくださいます。

他の箇所では、エフェソの信徒への手紙4章1節から7節と11節から16節で「キリストの体は一つ」のタイトルで、多様性の一致に私たちを招いています。

どうぞ、聖書を紐解いてみてください。

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