ヴァレンチノ 豊田 知彦 さん講話会「召命について」のご報告(2025年12月5日付、フランシスコ一粒会)
ヴァレンチノ 豊田 知彦 さん講話会「召命について」のご報告
いつもフランシスコ一粒会にご協力ありがとうございます。
今年の聖フランシスコ祭の催し物の一環としまして、
10月5日(日)の午後のひととき、
修道士の 豊田 知彦 さんより、ご自身の「召命について」のお話を分かち合っていただきました。
当日は、13:45~15:30という小々遅い時間帯にもかかわらず、
60名ほどの信徒の皆様、そしてフィリピンから研修のため来日し当教会に滞在されていた神学生の ローデルザイソン さんも参加され、
皆で豊田さんの召命についてのお話に耳を傾けました。
豊田さんの口から語られる一言一言には、素朴で飾らないお人柄が滲み出ており、
神様に召し出された豊田さんご自身が、その呼び掛けに誠実にそして丁寧に応え、
日々の祈りの内にこれまでの歩みを続けて来られたことが私たちにも伝わって参りました。
また、過去の思い出に立ち返り、懐かしく思い返すようにお話下さった数々のエピソードの中でも、
とりわけご自身の召命の始まりの地点に、
当時所属教会の主任司祭だった、大阪(現・大阪高松)教区所属の 和田 幹夫 神父 様からの
「豊田 君 は神父になってみたら・・・」という決定的な助言があったそうです。
この大切な助言をきっかけとして、ご自身の召命に向かって歩む長い道のりにおいては、
ご家族や周囲の人々からの温かい励ましや様々な犠牲の後押しをいただかれつつ、
たとえ苦しい局面に出会っても、聖書のみ言葉や内面に響いてくる神様からの声に耳を傾けながら、
一歩一歩困難な山なみを乗り越え、そして今日に至っておられる姿が、私たち聴衆にもひしひしと伝わってきて、
会場は静寂ながらも温かい感動に包まれました。
講話終了後には、質疑応答も様々な話題にわたって活発に行われました。
今回の講話会では、「召命」という神と人との関係性を軸に、修道者・信徒を問わず、
「信仰者としての道のり」について深く考える機会を与えていただきました。
現在、神学課程に在籍中の 斎藤 さん、日本語を習得中の神学生チョ さん、
また最近、助祭叙階を受けられたばかりの ロイ さんのためにも、引き続きお祈り下さい。
また、私たちも、それぞれの生きる場において、
主からの呼び掛けに応えつつ日々を生きる恵みが与えられていることを、神様に感謝いたします。
そして、私たちの共同体からも司祭、修道者の召命が生まれる日が来ることを願って、共に祈りたいと思います。
