フランシスコ会の紹介

今から 800年余り前、聖フランシスコはアシジの富裕な織物商人の息子として生まれました。聖フランシスコ像

若いころの彼は、仲間たちと飲めや歌えの華やかな生活に溺れ、放蕩に身を持ち崩していました。そんな彼の夢は、騎士になり、武勲を立てることでした。 ある日、戦場で病気に倒れた彼は、神の御声を聞きました。 「お前は、主人と僕のどちらに従うべきなのか。」 戦いの虚しさの中、彼は故郷へ帰ります。

そしてある日、道でハンセン病患者を抱擁したことが、人生の大きな転機となりました。やがて彼は、サン・ダミアノ教会の十字架から、キリストの声を聞きます。「私の壊れかけた家を建て直しなさい」

このときから、彼は持ち物を全て施し、家族に別れを告げ、荒布を身にまとい、清貧と謙遜のうちに、ただ天の御父にのみ頼って生きるようになるのです。

44歳で亡くなるときまで、彼はこの「償い」の生活を続けます。 彼は、祈りの人でした。その生涯を通じて望んでいたことは、ただキリストと一致することだけでした。徹底して福音に従うために、彼は、小さく、貧しく、単純に生きることを望みました。晩年には、キリストと同じ5つの傷(聖痕の奇跡)を受けるまでになるのです。

聖フランシスコ像さて、フランシスコについて語るとき、彼が「愛と平和の人」であったことを無視することはできないでしょう。彼は、太陽を兄弟、月を姉妹と呼び、自然界の生き物全てを、神のお造りになった素晴らしい兄弟として愛しました。被造物全てを和解へと導く「平和の道具」となったのです。 彼の生き方を慕って「小さき兄弟」の仲間に加わる人は今もあとを絶ちません。そして現代に至るまで、彼の生き方は多くの人々によって追求され続けています。「小さき兄弟」たちは、単純・謙遜な生き方を通して、全世界に福音を告げ知らせるため、努力を続けています。

< OFM-Japan (フランシスコ会日本管区) ホームページより引用、http://www.ofm.jp/>

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