田園2017年2月号 巻頭言

田園2017年2月号 巻頭言

 

この一年私たちが心がけること

主任司祭ドミニコ竹内正美神父

 

ペトロ岡田武夫東京大司教が昨年、2016年の司祭集会を閉じるに当たり、司祭団に語った「2017年に向かって」という講話を文字化し、史に整理し、書き直して作成した大司教文書です。以下、簡単に皆様にお伝えします。その内容は

1 教会の使命
私たち神の民である教会は福音宣教(福音化)と言われる努めを受けております。
福音宣教(福音化)は神の民全員に求められている努めでありまして、私たち司祭は、信徒の方と協働して、この務めを果たさなければならないと思います。
キリスト信者とは、神の民である教会全員です。そのなかには信徒、奉献生活者、(修道者、在俗会会員など)、司教・司祭・助祭が含まれています。私たち司教・司祭・助祭は、この協働が良く機能するよう、心構えを作り、教会の体制を整えていかなければなりません。
今回は、まず、すでに実現していることですが、信仰講座、入門講座に、信徒の方が協力者として協働し、或いは司祭からの委託を受けて担当するよう、環境を整え、その動きを奨励し、推進したいと思います。

2 「伝える」と「教える」
「私たちは勉強していないので、教えることはできない」という声があります。
確かに教えるということは、その準備をしていないとできません。
しかし、自分の信仰を伝える、宣言するということは、信者であれば誰でもできるし、すべきことだと思います。そして、誰でもそれなりに、「教える」ということもできるはずです。信者である司祭と信徒が、一緒に行うべき福音宣教の中に、「福音を伝える」ということと「教える」ということの両方が必要ではないかと思うのであります。
「信仰年」(2012.10.11‐2013.11.24)に際してわたくしは、教区の皆さんに書簡を送りました。その中で以下の事柄を心がけるように皆さんにお願い致しました。
「自分の信仰を確かめましょう。この機会に、私たちが何を、誰を、どのように信じているのかを確かめ、その信仰をさらに深めるように努める。そして、その自分の信仰を言葉、生活、行動で証しし、伝えるということを試みましょう」。
さらにこのお願いの中に、教会共同体の交わりの中で、「教えを教える」という務めを加えたいと思います。
岡田大司教様の意向を汲んで、私たちはこの一年間を通して、自分の頂いた信仰を家族に「伝え」、人々に「福音」を宣べ伝えることを自覚し、充実したものとなるように心がけて参りましょう。

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