2022年11月13日  C年  年間第33主日 典礼について

第一朗読  マラキ319-20a

あなたたちには義の太陽が昇る

答唱詩編  詩編984+56+7b+8b

遠く地の果てまで、すべての者が神の救いを見た。

第二朗読  テサロニケ37-12

働きたくない者は、食べてはならない。

福音朗読  ルカ215-19

そのとき、5ある人たちが、神殿が見事な石と奉納物で飾られていることを話していると、イエスは言われた。6「あなたがたはこれらの物に見とれているが、一つの石も崩されずに他の石の上に残ることのない日が来る。」

7そこで、彼らはイエスに尋ねた。「先生、では、そのことはいつ起こるのですか。また、そのことが起こるときには、どんな徴があるのですか。」8イエスは言われた。「惑わされないように気をつけなさい。わたしの名を名乗る者が大勢現れ、『わたしがそれだ』とか、『時が近づいた』とか言うが、ついて行ってはならない。9戦争とか暴動のことを聞いても、おびえてはならない。こういうことがまず起こるに決まっているが、世の終わりはすぐには来ないからである。」10そして更に、言われた。「民は民に、国は国に敵対して立ち上がる。11そして、大きな地震があり、方々に飢鐘や疫病が起こり、恐ろしい現象や著しい徴が天に現れる。12しかし、これらのことがすべて起こる前に、人々はあなたがたに手を下して迫害し、会堂や牢に引き渡し、わたしの名のために王や総督の前に引っ張って行く。13それはあなたがたにとって証しをする機会となる。14だから、前もって弁明の準備をするまいと、心に決めなさい。15どんな反対者でも、対抗も反論もできないような言葉と知恵を、わたしがあなたがたに授けるからである。16あなたがたは親、兄弟、親族、友人にまで裏切られる。中には殺される者もいる。17また、わたしの名のために、あなたがたはすべての人に憎まれる。18しかし、あなたがたの髪の毛の一本も決してなくならない。19忍耐によって、あなたがたは命をかち取りなさい。」

************

忍耐強く励む

典礼は先週から「終末主日」と呼ばれる期間に入っています。今日の福音ではイエスの終末説教の前半、大惨事や迫害について語られている部分が読まれます。この説教で、イエスはどんなに立派な神殿も壊れる時が来ると言います。神殿の見た目にこだわり飾り立てていた人たちは、それを失うことに怯え、惑います。しかし、イエスはその時こそ「あなたがたにとって証しをする機会となる」と言われます。使徒パウロがテサロニケの教会への手紙の中で「落ち着いて仕事をしなさい」と書いているように、慌てず、日々、「忍耐強く」信仰に基づいた生活を続けることで、「命をかち取る」すなわち、最も大切な本質を得ることができるのです。

わたしたちが生きている現代においても、自然災害や国家間の争いによって日々の生活に窮する人が増えています。今日、年間第33主日は「貧しい人のための世界祈願日」に定められています。全ての人が等しく日々の糧を得られるために、わたしたちが、小さなことでも行動を起こし、忍耐強く続けることができるよう聖霊の助けを祈りましょう。

Comments are closed.