2021年1月3日(B年)主の公現 典礼について

第一朗読  イザヤ601-6

主の栄光はあなたの上に輝く。

答唱詩編  詩編722+47+810+1112+13

すべての王はあなたの前にひざをかがめ、すべての国はあなたに仕える。

第二朗読  エフェソ323b5-6

今や、異邦人が約束されたものを受け継ぐ者となるということが啓示された。

福音朗読  マタイ21-12

1イエスは、ヘロデ王の時代にユダヤのベツレヘムでお生まれになった。そのとき、占星術の学者たちが東の方からエルサレムに来て、2言った。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。」3これを聞いて、ヘロデ王は不安を抱いた。エルサレムの人々も皆、同様であった。4王は民の祭司長たちや律法学者たちを皆集めて、メシアはどこに生まれることになっているのかと問いただした。5彼らは言った。「ユダヤのベツレヘムです。預言者がこう書いています。

6『ユダの地、ベツレヘムよ、

お前はユダの指導者たちの中で

決していちばん小さいものではない。

お前から指導者が現れ、

わたしの民イスラエルの牧者となるからである。』」

7そこで、ヘロデは占星術の学者たちをひそかに呼び寄せ、星の現れた時期を確かめた。8そして、「行って、その子のことを詳しく調べ、見つかったら知らせてくれ。わたしも行って拝もう」と言ってベツレヘムヘ送り出した。9彼らが王の言葉を聞いて出かけると、東方で見た星が先立って進み、ついに幼子のいる場所の上に止まった。10学者たちはその星を見て喜びにあふれた。11家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。12ところが、「ヘロデのところへ帰るな」と夢でお告げがあったので、別の道を通って自分たちの国へ帰って行った。

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心を導いてくれる光

「主の公現」の祭日とは、神の栄光がキリストをとおして、全ての人に現れたことを祝う日です。キリストの降誕によって、神が私たち人類と共におられることが明らかにされます。それは闇の中に光がさしこむような出来事でした。神に希望をおく人は、その光に従って生きて行きます。

星に導かれ、幼子を拝むために苦労多い長旅をした3人の占星術の学者たちが見つけた「救い主である王」は、宮殿の中ではなく、寒村の馬小屋の中にいるイエスでした。この幼子イエスに贈り物をささげ、ひれ伏して拝んだのは、まさに信仰の目ではないでしょうか。

学者たちをイエスのもとに導いた夜空の星は、心を導いてくれる光、一人ひとりの心の中に働いておられる神の光です。この光に気づき、導いていただけるように、信仰の目を願いましょう。この年が真の光に導かれ、イエスとの出会いに深められる年でありますように。

尚、主の公現は本来1月6日に祝われますが、日本のように守るべき祭日でない場合、1月2日から8日の間にくる主日に移され、2021年は13日に祝います。

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